2017
03.13
03.13
混み方で全国4位を誇っている藤沢税務署の長蛇の列をご覧くださいまし。
アウシュビッツの囚人の如く、ガス室ならぬ、確定申告の提出所に入っていくのであります。
受付まで56分かかり申した。
何もいう言葉は見つかりませぬ。
ただトイレもなく、寒い中で立たされる身としては、「はやく殺してくれ!」のひと言くらいでしょうか。
提出したあとは、どこをどのよーに歩いたか記憶が定かではございませぬ。
気がつけば、今日もラーメンをすすっていたのでございます。
牛乳ラーメン。
美味いかそーでないかの味覚さえ失われ、「ああ、暑いなぁ」と背中が汗ばむことくらいしか自覚はないのでありました。
しかし、この感覚には身に覚えがございます。
耳の奥で「わぁっ!」のどよめきと、競走馬の臭い。
ああ、あれは京都競馬場。はるかむかし、持ち金すべてを競馬でスッてしまい、ベルボトムの裾を引きずりながら、てくてくと歩いて帰った、あの感じとそっくりなのでありました。
東京の税理士に計算を依頼し、その会計事務所で提出まで頼めばイイのでありますが、私メは、この悔しさというか絶望感に、年に一度は浸りたくて、自分で確定申告の提出をしているのかもしれませんです。
帰りの電車代やラーメン代があるから、マシなのでございます。
土曜日の、四柱推命卒論科の皆様、ゆめゆめ「儲けているから税金くらい当たり前ではないか」などと口にしてはいけませぬぞ。
そのひと言で堪忍袋の緒が切れぬとも限りませぬから。
形ばかりの官殺という化けの皮がはがれてしまうかもしれませぬから。