2017
05.09

周易のなかに「沢雷随」という卦があります。

外卦の兌は少女の意味がございますです。
内卦の震は中年の男。

つまり中年男が、うら若いお女性に魅せられて、そのお女性の言いなりに随がっているという卦なのであります。

じつに平和で微笑ましい卦なのであります。

年上なのだから中年男が若いお女性をリードしなければならないなんて堅苦しい気負いが微塵もございませぬ。
ブランド店で求められるままに洋服を買ってあげるよろこび。
お女性の多ためにエプロン姿で手料理をこしらえたり、洗濯物を干したり、そしてそして、バスルームでしゃぼんをたっぷりとキレイに洗ってあげたり。
極楽、極楽。

手のひらに、しっとりとなじむ若いお女性の肌。
信じられないほど柔らかな乳房にお顔をうずめ、わけもないのに、おいおいとむせび泣くしやわせ。

で、「山風蠱」という卦があり、沢雷随と対をなしているのであります。

蠱とは、食い物が腐れる意味であります。
腐れて皿の上に虫がわいているのでございます。

外卦艮は少年であります。内卦の巽は中年のお女性。
蠱の卦は、中年のお女性が少年を蠱惑するという意味が隠されているのでございますです。
母性本能が形を変えてたものとして、中年のお女性は少年を誘惑したい本能があるらしいのでありますです。
また少年は中年のお女性の誘惑に乗りたい欲望が渦巻いておるのであります。これはエディプス・コンプレックスの一種らしいのであります。

私メにも覚えがございます。

が、こうなるとウジがわいた蠱となり世は乱れるとか。

いえいえお仏蘭西のことを申しているのではありませぬ。

周易では、そういう解釈なのだということを、ちと語りたかっただけのことでございますです。