2017
05.11

事務所のボードに、たとえば電話中に出した卦を書き込む癖がございます。

ボードですから、うっかりすると消してしまう場合がありますから、こーして画像で残すのであります。

この夜も、やはりお話をしながら、何の気なしに振った卦を書き込んでいたのであります。

もちろんお話の主はお女性。

あらあらあら。

快楽を示す子孫が初爻に伏して卦身がついておいでです。ちと、干からびた状態でありましょうか。
この寅の子孫は上爻の応爻、子兄が化出しております。
が、残念なことに日晨の酉から剋されておりますです。やはり干からびておいでです。
「結婚は?」
答えはエヘヘヘですって。
つまりご亭主持ちなのであります。

応爻はご亭主。夫さんは、快楽を与えたいと思っているのでありますが、日晨からの剋ゆえに、それが上手くいきませぬ。
そして休囚してまして、いろいろなことに、ちと不調でありましょうか。「ホントはね、別れたいの、夫と」

でしょう、でしょう、世爻に伏している午の妻財は、彼女のオンナを示しているわけでして、それがご亭主の子と冲。
気持ちの上で別離したいのは分かりますです。

面白いのは、世爻は午未の合。午にはお色気の桃花殺が付されておりますです。それが、お股を意味する三爻で交わっていますからたまりませぬ。
未の官鬼は愛している男であります。
これは絶対であります。
「彼はそこにおいでですね」
内卦の酉父母が日晨を持ってますからね、なにしろ。

これから美味しいことを始めるのでありましょうか。それとも終わったところなのか。いやいや寅子孫が伏していることは、まだシテいないのであります。
私メとのお話はイイから、イイから。
男がせかせかしてますぜ。
彼女の声がハスキーになりだしました
私メも卦をみているうちに勃起…。

ひとつだけ注意しなければならないことを言わねばなりません。
「早めにお帰りなさいましね」
ソレなのでございます。

なぜって、初爻の亥は駅馬がついているから。
逢いたさに、前後のことも考えず、男の家にやってきたのでありましょう。
が、もしも初爻が動いてしまうと、この卦は「賁」ではなく「艮為山」という別れの六冲卦になってしまうのであります。
「やり終えたら、できるだけ早く帰れ!」なのであります。
お金がかかっても(兄弟)タクシー(駅馬)で帰る(初爻と上爻が亥寅の合)ことで、無事に密会を愉しむことが出来るのであります。

ここまで記しましたから、ボードの卦はいつでも消すことができるのでありました。