2017
07.23

入手したのでありました。

やって見ますと、電子タバコ時代の匂いがございます。

が、
「気にならなくなるよ」
と言われました通り、一日目で匂いに慣れましたです。

禁煙しようという意識がございません。紙巻きたばこと、加熱式煙草のどちらが美味いかが問題なのであります。

震災で女房を失った従弟が呼吸器専門の医師でして、
「禁煙外来に来てほしい」
などとほざくので、そういうことをほざくから娘二人を統合失調症というキチガイにさせるのだと軽蔑しつつ、その娘の一人に、
「カナちゃん、あと五年したらオジサンと煙草をしような」
と、そのバカ親の前で約束してやったのであります。

言っておきますが、タバコは体に良いのであります。
ニコチンというものは、頭にも良い働きをいたしますです。

中学の時から吸っておりますから、長さにすれば地球を何周かするほどの煙草の量だと思いますです。それでもいまだに健康過ぎておるのであります。煙草の害うんぬんは迷信の類にカテゴライズされるべきものでありましょう。

加熱式煙草の、iQОSの良さは、十傳スクールの教室の中でも、気兼ねなくヤレるなという点であります。匂いがないし有害のタールもございませんから。
いや、たとえ有害だったとして、ならばかえって周囲の者どもを巻き込んだ方が楽しいのでありますです。
「煙草を吸わないのに、肺がんになった、どーしてくれる」と恨めしそーに睨まれる快感も、官能のひとつかもしれませんです。

では、紙巻きたばことどちらが美味いか、それは当然に紙巻きたばこでありますです。
ただ、二日目にして感じることは、火をつけた紙巻きたばこが、原始時代のモノのように下品っぽいことなのであります。

まるで、新しいお女性に乗り換えた時の、完全に慣れ親しむまでの、違和感を覚える、満足しきれない、あの数か月の期間のようでございます。
愛しているのに射精できない期間。
お女性でも、新しい男とは、完イキするまで時間がかかるでしょーが。

やがては「お前以外の女はいらない」と言いたくなるまでの期間に似ているのかもしれません。

2017
07.21

ガリガリと暑い代わりに、果物がじつに美味い季節であります。

西瓜は、最初の玉は小さく、蔓の最後に出来るのが大きくて甘いのであります。

四柱推命の命式でも、そういうものがあり、つまり大器晩成型というのでありますが、この夏は、男梅雨であったこともあり、水不足気味で、たとえば甲日や乙日の夏月生まれの水のすくない命式を、ふかく考えさせてくれるヒントになるのでありました。

それにしても、ちょっと日盛りに出ただけで、汗が吹き出し、シャツが台無しになるのでございます。
事務所で、まずはせっせと洗濯をするところからスタートしています。

そして、冷蔵庫で冷やしたヤツをガブリとするのであります。

食いすぎるとピピーッとなりますからご用心であります。

十傳スクールの初期の頃、おやつにスイカを皆様に振る舞ったことがございます。

そしたらば…そしたらば…であります。

お年寄りの受講生の顔色が、みるみる青ざめまして、泳ぐようにトイレへ。

さあ大変だ! と私メは、彼女の熟音をかき消すように、大声で怒鳴るようにして講義を続行いたしました。
が、遠くからクタクタ、ピピーッ!の激しい悪戦苦闘の、ぶっ濁音が。

皆様も、大声をふり絞る私メと同じく、講義に集中している様を装うので精一杯なのでありました。が、なぜか水を打ったよーに教室は静まり返り、聞きたくないのに耳だけが、かってにあちらに向いているのでございます。なんとも切なくハラハラしどおしでありました。

体力を失い、いささかやつれ気味で、ご老体は、机に戻るのでありましたが、ものの五分も経たぬのに前かがみにトイレへ。
必死ですから、他の受講生のノートを床に落としても、謝るような余裕はない風情でありました。
ドアが閉まると同時にふたたびの異音。
「音がきこえませぬよーに」と願うがごとく、私メは額に血管が浮き出るほど、さらなる大声を張り上げ、ついには酸欠で倒れそーになったのでございます。

講義終了後、おそるおそるトイレの蓋を開けましたが、さすがエチケットを御存じのようでありました。もちろん念のために雑巾がけいたしましたけれど。

それ以後、スイカはお出ししておりませぬ。

めでたしめでたし。

2017
07.20

十傳スクールを開講してから、雑誌などで娯楽的な占い記事を作成するのがだんだんと苦痛になっているのであります。

依頼があれば、むろんOKいたします。
断るモノですか。

が、今週も、ちょっとした占い娯楽の原稿に苦渋したのでありました。
以前ならば、読者の皆様を、仰天させて楽しんでもらおうと、張り切ってボードを叩いたものでしたが、近年、どーしてもソレが苦手になっておりますです。

で、手元に、ananの見本が届きましたので、お知らせいたしますです。

血液型の特集なのでありました。

「なるほどね」と自分の原稿を斜めに読み、いささか赤面。

「原稿を書かねばならない」
このキザなフレーズに、最初の頃は、得意的な自慢的なオショシさを覚えたものでありますが、近ごろは、出来上がった記事に恥ずかしさを感じるのでございました。

「なーに、エンタメになり切ればいいんですよ」
これまた業界的なギャッとなる言葉ですが、そういうアドバイスを受けたこともございました。

十傳スクールでは、エンターティメントというより、人間の運命を一刀両断するような古武士的な講義をしているためか、歯の浮くような文章で、裏声的な占いが出来なくなっておりますです。

「金星人だから…」
ギャッ、そげなのものねんですぞ!
「裏血液型は…」
ゲゲゲ、信じてるんすか!
「運気UPのために断捨離を…」
バカタレ、モノを大切にしなされ!

雑誌の占い記事は、あくまでも単純明快でなければならず、「気が強く何事に対しても積極的だが、臆病でもある」というような、それこそが人間の本当なのであっても、矛盾のある文章は許されないのであります。

でもまぁ、雑誌の方でも、私メを見捨てずにたまに拾ってくれているのは有難いことなのでありました。