2017
10.08
10.08
先日、手に入れたのでありますが、もしや、ANAのスッチーさんが使っていたヤツなのかもしれませぬ。
細部に神経がゆきわたり、とてもとても使いやすいのでございます。とくにポケットの多いところ。そして高さのサイズが絶妙であります。握りの部分も軽々と持ちやすい工夫がほどこされております。
お気に入りのモノは、たいていは、すぐにぶっ壊れたり、失くしたりする運命でありますから、このキャリーもそーいう運命なのかもしれまぬ。
そーなったとしても、それまで楽しむしかありませんです。
短い恋ほど、ながく記憶に残るものですから。
いや、そーでもないか。
長い恋も悪くありませぬ。
ただ、短い恋は時の遠近感をこえて、たとえば旅先の宿で、唐突に、ヒットソングのサビの部分のように浮かんでくるのであります。
昨夜は、一晩中、忠実な盲導犬のよーに、ベッドのあしもとでキャリーがはべっておりました。
どこかで空調のひくい音がきこえておました。
夜のひかりがカーテンの隙間からしのんでおりました。
私メはときおりANAに手をおろしました。犬のあたまを撫ぜているよーでした。
どこにも行ってはいけないよ。
ゆめかうつつか分からないのでありました。