2018
01.10

頂いた、伊勢神宮の、お神酒を味わいつつ考えているのでありました。

2013年からスタートした十傳スクールでは、断易、四柱推命、奇門遁甲の三つの占いを主としてあつかってまいりました。

これらは道教系の占いに属しますです。
つまり、子丑寅…とか、甲乙丙…とかの十干十二支は虚星と言われるものであります。

種々の説はございますが、東洋は湿度の関係で、夜空の星々の観測に欠点がございまして、それらの実星に代えて、虚星という実際には存在しない星を用いることになったようであります。

それら道教系の占術は、それはそれで理論構成が組み立てられ、興味深いものでありますし、的中率も素晴らしいのであります。

対して、密教系の占いは、土星とか水星などの実星を使いますです。

たとえば、奇門遁甲の盤に、この実星をかぶせることで、精度が高くなることは、あまり知られてはおりませぬ。

さて、本日、私メは資料をあさり回りましたです。
もちろん実占的な資料はごさいます。数種類の星々の度数を書かれている資料を得て、それらを確かめたかったのであります。

そして、奇門遁甲で効果が出なかった実例を拾い集め、密教系の実星を当てはめると、
「なるほど!」
の結果を得ることが出来たのであります。

易者は、「当たらなかったのよ、あの人の占い」という素人の陰口を恐れてはなりませぬ。易者は堕ちるところまで堕ちた存在。世間の評価など気にするような神経など退化しているのであります。
そうではなく、「当たらないというのは、逆効果が出て運勢が落ちたことを指すのか、それとも単に効果が出ず、運勢はそのままなのか、それとも効果が発揮され運勢が上がったのか、はたまた目的とは別のことに効果が出たのか」を、傷口をほじくるよーにして究明する必要がございます。
だいたいにして何をもって当たったというのか、であります。

一般に言われる「当たりはずれ」には、そのような種類があるのであります。

悔しまぐれでも弁解でもございませんですよ。

さて、そこで、この密教系の占術を奇門遁甲初等科の次に持ってきていいのだろうか。

問題は、ソレなのであります。

「危険、危険!」
と脳髄のシグナルが点滅しております。

いままで「どーして、その方位を使ったのですか」
の秘密が分かられるからであります。

「面白いぞ、面白いぞ!」
と易者の本能が燃えております。

お神酒が回ってきておりますです。