2018
04.25
04.25
何年ぶりでありましょう。
こんかいのアホーローは、このラーメンを食うためであったのか…と、
「ラーメンとチャーハン」
の注文を陽気に告げた時に気づいたのでありました。
「ひさしぶり」
てな顔をされたのでありました。
それはそれは美味いラーメンなのでございます。
観光案内で調べても探し出すことはできますまい。
普通の小汚いただの中華料理店なのでありますから。
以前より、値段がやや上がり、オバちゃんの腰の曲がりがひどくなったほかは何も変わりませんです。
旅行すると、かならず襲われる感情に、今回は、この店で到来したのであります。
「オレは何をやっているのだ」という感情。
いや、オレはキムラ満夫だと、心に言い聞かせても、「それが架空の人物だということは、自分で良く知っていることだろう」と風のよーに声がふぶいてくるのであります。
もう、ラーメンをがぶがぶ飲みこみ、チャーハンを胃袋に詰め込んで、夜の街を期待する以外になくなったのでありました。
と、街角に
「亡びの道と命の道がある」の言葉が落ちているのでございました。
むろん亡びの道が正しいのであります。
ふたたび、キムラ満夫となり、デパートの地下などで食い物を眺めたり、北のファッションを観察したりするのでありました。
もう少し、この街にいよう。
雨が降り始め、いよいよ何もすることもなくなりましたので、移動を諦め、
「映画とかもイイだろう」
とも思い、
「いやフーゾクも悪くはあるまい」
とも。
あるいは思いっきりのブスを誘惑し、セクハラの限りをおこなって、怒り出す分岐点を見切る研究をしても面白いだろうと思うのでありました。
野党どもの勇み足の報道は、この最果ての町にも届いておりますから。