2018
05.28

「一緒に死ぬ相性占い」てのを考えたことがございます。

ともに生きる相性があるのなら、死ぬ相性があってもイイだろうと考えたからであります。

が、考案当時は、どの雑誌でもNG。単行本からも無視されたのでありますです。

死は、突然のように起きるわけでして、元気に出勤したまま、心臓麻痺とか事件に巻き込まれて帰らぬ人となることも少なくないはずであります。

死の相性の2人が出会ったらどーなるかと思うとぞくぞくするのであります。
あるいは、「死のうかな」と漠然と望んでいる人がいたとして、「誰かいっしょに死んでくれる人がいたらしやわせだろうな」と思ったりするかもしれませぬ。そんな時、「あいつとは最高の死の相性だ」と分かっていれば、
「ねえ、どこで死のうか、いつ死のうか、どうやって死のうか」
とリアルに楽しめるのであります。

ただタイミングの問題もありまして、「よーし、お金持ちになって生きてやるぞ!」と発展的なお方が、そこに「わだすとあんだは死の相性よ」という相手が出現した時は困ったことになるやもしれませぬ。

いやいや、相手も死の相性だと気づかない場合、「愛してます」の囁きも「いっしょに死んで」と聞こえてくるやもしれませぬ。
おもわず、相手の首を絞めるのではなかろうかと思ったりもするのであります。額に血管を青く浮かばせ、相手の目が飛び出すほど首を絞め、その目の瞳孔が開いていくさまを、涙をにじませながら見てしまうのでありましょうか。

死の相性が複数、同時に現れるのもトラブルの原因になりますね。
死の3Pとか。

ところで殺したい人は何人いますか?

いっしょに死にたい人はおりますでしょうか?

確かなことなど何一つわからない世の中において、ただ一つだけ、「いつかは死ぬ」、これだけは確実なのであります。
来ないしやわせを虚しく待つ必要もないわけであります。

2018
05.27

神戸の十傳スクールに向かう途中でありました。
名古屋から乗ってきたオジジ。

「おおっ!」
青春の白いソックスではありませぬか。

まっさらなスニーカーにタンガリーシャツ。そして、アンティークな鞄。

「勇気ある~!」

朝4時起床の眠さも、吹っ飛んだのでございました。

「まだいるんだ」
私メも、得意がって白のスポーツソックスを履いたものでありました。
が、それは中学の時分。

そのオジジは、私メより4つ、5つ年上。団塊の世代でありましょう。
しかし、それにしたって、すでに白い靴下はすでに廃れて、オショシイものになっていることはご存じのはず。
「友達がいなかったのか」
「敢えてかも」
「ムショに入っていたとか」
思考はさまざまにスパークいたします。

「当時の仲間に会うためか」
すでに仮装の域なのであります。

お女性におかれましては、ルーズソックスという存在に匹敵するでありましょう。

「たぶん分かり過ぎて、かえって意見が衝突するだろうな」
もしも、このオジジと会話した時を妄想しましたら、ふいに怒りに似た感情が降臨してまいりました。
スニーカーを脱がせて、外にぶん投げたいよーな感情であります。
鞄もカッターナイフで切り目をつけてやりたいよーな。

まさかお忍びのおデートでは…。
「まさかまさかまさか」
と否定するのでありますが、女心は不明であります。

これ以上、妄想すると講義に影響すると考え、無理に目を閉じるのでありました。

2018
05.25

鰊と書いて、二身。

ニシンはもっぱらニシン蕎麦の身欠きニシンが関西では主流かと思われます。

私メは、ニシンは塩焼きと決まっておるのであります。

二心と書くと、なにやら哲学になりそーであります。

拙著、「東洋観相秘占」にも書きましたが、いえいえ、これからのお話はニシンのことではございませぬ。
セクハラについてであります。

その本に、人間以外の「手」を使わない動物のことを書いております。
たとえば、犬でも猫でもイイのでありますが、求愛するオスの猫がいたとしても、メス猫が伏せの体制を取り、その求愛を拒否すると、オス猫はどうすることも出来なくて諦めるそーであります。

力をもってオスがメスに思いを果たすのは二本脚になってから。腕力にモノをいわせてレイプとかそーいうことに至るのであります。お女性が「イヤです」と伏せをしても、「それがどーした」とばかり、力で引っぺがすのであります。

腕力でダメならば、
男は、お女性を得るために、勉強をし、お金を儲け、あるいは権力を得ようと致しますです。
お女性は、それら学歴、経済性、権力を得た男に魅了されると、男たちは信じているからであります。

が、自分だけの占いの統計では、たしかに、そーいうお女性もおりますが、たとえお金や学歴や権力がなくても、好きな男を選ぶようなのであります。
「こいつでイイのか?」
とダメ押ししても、
「やっぱり彼しかいません」
むろん後悔することにはなるかもしれませぬ。
けれど、後悔するのは、高学歴、高収入、権力を持つ男を夫にしたお女性も同様なのであります。

頭ではお女性は申しますです。
「やはり、お金のある男でなくちゃ」と。

この矛盾に男はついていけないのであります。
「オレが頑張った、いままでの苦労は何だったのか」
「オレは高収入だ、だからオッパイを触らせろというくらいは許されてもイイのではないか」

「オレとヤラないのであれば、お前の未来はないぞ」とポストの高い男は当然と思うのであります。

二本脚以来、人間はそーいうことになっているのであります。

大切なのは男の三本目の脚。
学歴でもなく、経済性でもなく、権力名誉でもない。
三本目の脚をどのように使うかであります。
骨より柔らかく、皮膚より固い脚をであります。

「いつまで伏せてんだよ」
地面につけていたら冷たくて風邪をひいてしまうぞ。
自分も三本目の脚を使わないよーに、伏せてしまうのも方法の一つかもしれませぬ。
「食わしてやらねーよ」と。

そんなことを考えながら、気づいたら、二心を食ってしまっておりました。