2018
05.25

鰊と書いて、二身。

ニシンはもっぱらニシン蕎麦の身欠きニシンが関西では主流かと思われます。

私メは、ニシンは塩焼きと決まっておるのであります。

二心と書くと、なにやら哲学になりそーであります。

拙著、「東洋観相秘占」にも書きましたが、いえいえ、これからのお話はニシンのことではございませぬ。
セクハラについてであります。

その本に、人間以外の「手」を使わない動物のことを書いております。
たとえば、犬でも猫でもイイのでありますが、求愛するオスの猫がいたとしても、メス猫が伏せの体制を取り、その求愛を拒否すると、オス猫はどうすることも出来なくて諦めるそーであります。

力をもってオスがメスに思いを果たすのは二本脚になってから。腕力にモノをいわせてレイプとかそーいうことに至るのであります。お女性が「イヤです」と伏せをしても、「それがどーした」とばかり、力で引っぺがすのであります。

腕力でダメならば、
男は、お女性を得るために、勉強をし、お金を儲け、あるいは権力を得ようと致しますです。
お女性は、それら学歴、経済性、権力を得た男に魅了されると、男たちは信じているからであります。

が、自分だけの占いの統計では、たしかに、そーいうお女性もおりますが、たとえお金や学歴や権力がなくても、好きな男を選ぶようなのであります。
「こいつでイイのか?」
とダメ押ししても、
「やっぱり彼しかいません」
むろん後悔することにはなるかもしれませぬ。
けれど、後悔するのは、高学歴、高収入、権力を持つ男を夫にしたお女性も同様なのであります。

頭ではお女性は申しますです。
「やはり、お金のある男でなくちゃ」と。

この矛盾に男はついていけないのであります。
「オレが頑張った、いままでの苦労は何だったのか」
「オレは高収入だ、だからオッパイを触らせろというくらいは許されてもイイのではないか」

「オレとヤラないのであれば、お前の未来はないぞ」とポストの高い男は当然と思うのであります。

二本脚以来、人間はそーいうことになっているのであります。

大切なのは男の三本目の脚。
学歴でもなく、経済性でもなく、権力名誉でもない。
三本目の脚をどのように使うかであります。
骨より柔らかく、皮膚より固い脚をであります。

「いつまで伏せてんだよ」
地面につけていたら冷たくて風邪をひいてしまうぞ。
自分も三本目の脚を使わないよーに、伏せてしまうのも方法の一つかもしれませぬ。
「食わしてやらねーよ」と。

そんなことを考えながら、気づいたら、二心を食ってしまっておりました。