2018
08.16

風が立ちました。

夏はしずかに傾いているよーであります。

灼熱のために白く漂白された東京の街にも、色彩が戻ってきたよーであります。
ぼやぼやしていると本格的な秋となります。

私メも、ボヤッとしていた「金持ち前夜祭Ⅱ」の準備を詰めなければならないのであります。

ご参加希望のお方に、そろそろ「赤紙」いわゆる「臨時徴収令状」を出さなければならないことを思い出した次第でございます。

まずは、事務所でお洗濯。
洗濯機のスイッチを入れるだけでありますけれど。

すべてお洗濯であります。なにもかもお洗濯であります。
「あー、ばかばかしい、ばかばかしい」
と呟きながらお洗濯をするのでありました。

で、ついでに、書庫を開いて奥にある古書類をチェックしていましたらーー

今を去ること35年前に、さるご高名な占い師の大家の特別講義に参加したノートが出てまいりました。
すっかり忘れていたヤツでございます。

当時はまったく訳が分かりませんでしたが、「なーるほど」とすらすら解読できるではございませんか。

男女を結びつけたり、引き離すことのできる秘法が記されているのであります。
四柱推命と奇門遁甲の応用技法というものでして、当時でも二日間で10万円の特別講義なのでありました。

「損した…」
と後悔しつつも、和綴じのノートに清書。
が、今となっては40万円を払っても惜しくはないであろうてな価値なのであります。

これも風立ちぬの一種かもしれませぬ。
熱い時にはわからなくても、時が経つうちにその価値を知るという意味で。

しかし、丁寧にまとめておりまして、当時の意気込みが分かろうというもの。

人も、このよーにありたいと思いますが、右を見ても、左を向いても、バカな年寄どもばかりであります。