2018
10.05

近くの消防署かと思うのですが、このよーな物差しが建物のデザインとして組まれてありました。

なかなかの外観であります。津波を遊んでいるかのようであり、また必ず津波は来るのだという、揺るぎない確信が伝わってくるのでありますです。

悪縁とでも言える、海の災害を断ち切って忘れるのではなく、まざまざと見せつけてカッコよくしているお女性みたいにも受け止められるのでありました。

恨み憎むほど愛してしまった男との時間を、後悔するか、これも人生と悟ってしまうかは、それぞれでございましょう。男に嫌われぬために、プライドを捨てて合わせてきた自分の愚かさを、アハハと笑い「バカ男」と切り捨てたとしても、「自分はもうヤワではない」と心を強く持っていたとしても、再会すれば、津波のような有無を言わせぬ空気圧によって、「愛されたかっただけなのに」と泣きぬれてしまうことになるのかもしれませぬ。
「おまえの30代をオレによこせ」
「おまえの40代も根こそぎもらうぞ」
なら、わたしのその後の人生も奪って欲しいのに……。

「立たぬであろう」
と笑されて軽く傷つき、帰ってから腹がたち、「死んじまえ」と着ていった服を引き千切ろうとして、やっぱりやめ、止めた自分が情けなくなるわけでありましょうか。

心に津波の、波の高さの物差しを持つことはできませぬ。

とすれば、画像の物差しは、心ではなく物理的な貯金額とかそういうことに応用するほかはありませぬ。

この世で傷つかぬ事はありません。
あったとすれば適当に対処していた証拠でございますです。