2019
06.17

そわそわし始めましたです。

恋人が来るまで、甘いものを楽しんだり、あるいは服を買ったり、インテリアのシャレた椅子を眺めたりするのでありました。

ずいぶん待ち続けたので、恋人のボディも色も内部も、記憶から抜け出てしまっているのであります。画像を眺めるのでありますけれど、
「これだったけかな?」
と自信がもてなくなっているありさま。

「いつもの恋人よりも複雑ですから」
と詳しくレクチャーされている冊子を読むのですが、「ここをタップして…」とか「左にスワイプすると…」と目で追っても理解不能。やはり恋人とは肌で接しないといけませんです。指先の感触でないと記憶に残りません。

いちど試しに接しはいたしましたが、それすらも忘れてしまっておるのであります。

新しい恋人を迎えるのは、とても久しぶりでありまして、
「北国の冬でも健康で大丈夫なら、それでイイ」
シンプルな条件でしたが、しだいに欲望がつのり、「ややや!」と理想の高い恋人となってしまつたのでございます。

若いネエちゃんにはさまれながら、餡蜜を舐めるしやわせで、つかの間、恋人を待つというもどかしさを忘れるのでありました。