2019
07.31

影の病と称される、いわゆるドッペルゲンガーを体験いたしましたです。

つまり、もう一人の自分に会ってしまう体験でございます。

画像中央のご老体がソレであります。
瞬間的に、
「これはオレの10年後だ」
直感し、耳をそばだてると、電話で激しいエロ話をしているではありませんか。

高い頬といい、額の形状と言い、髪型も同じ、仕草、会話の内容は、すべて私メ。
「10年たっても、このままか…」
打ちのめさされたとはこのことであります。

ドッペルゲンガーを体験した者は死ぬと言われております。

ドッペルゲンガーにはいくつかの条件があり、
●自分と関係のある場所にいる。
●もう一人の自分は動かない。
●もう一人の自分は一切会話しない
などでありましょーか。

ご老体は動いているし、会話をしているので、上記の条件を満たしてはおりませんけれど、「ああ、オレの10年後に間違いはない」とズドンと脳天に割って入ったのでございます。

隠し撮りを、さらに拡大しているので、
「違う違う、ぜんぜん違います」
「考え過ぎですよ」
と慰めていただけるかもしれませんが、しかし、私メには分かるのでありますです。

芥川龍之介、リンカーン、モーパッサン、ゲーテも、もう一人の自分を見るという体験をして死んでいったのであります。
ことに、ゲーテは、8年後にも、自分を見て、その時の、もう一人の自分は8年前の自分と同じ服装をしていたというのであります。

まさに、それかも…であります。

死ぬのがショックなのではなく、10年経っても、私メは品格下劣であるのか…なのが痛ましいのであります。

発狂して死ぬらしいのですが、すでに発狂は自覚しておりますです。
「人を巻き込まず、死ぬなら一人で死んでください」
などと、もっともらしい意見があるよーでございますが、
「死なばモロとも」
という言葉もございましたね。