2019
08.08

クルマを走らせていたら、ふと、
「いまは余生なのであろーか」
と頭に浮かびました。

生まれた時から死ぬまでを余生といえば余生でありますけれど、何か目的とかそーいうものはあるのだろーかと。

「ない」
なのであります。
かといって、隠居を目指しながら隠居していないのですから、何かはしているのであります。
鑑定で、お客様の相談はしていますが、自分に対する相談は「ない」でございます。

海へとつながる二股の道路で「やりたいことはあるか」と自問したりして、自分を追い詰めるのでありました。

自分は何になりたかったのか、と考えても若い頃のお話でありますし、なりたいものになれることは、ひどく贅沢でして、もしなれたとして、それで良かったのかと、やはり思い巡らすはずでございましょー。

ザ・ピーナツの歌声は湘南の海に似合いますが、奇妙な思考に迷い込む危険もございます。

世の中には、考えなければいけないことと、考えなくて良いこと、考えてはならないことがございますです。
どーやら、考えなくて良いことに迷ったみたいであります。

曲を止めましたです。

思考から脱出するには、料理のメニューを考えることであります。
そーして、画像のメニューを思いついたのであります。

パスタに、ホイップクリームをかぶせ、卵黄とバジルでオシャレしたーーそーです。「淑女の厚化粧」と名付けましたです。

が、これが美味い!

みかけも涼やか。

バカな思考など吹き飛んでしまうのであります。
美味いものを食い、お女性と戯れるしやわせがあれば、それでイイではないか、であります。

生クリームと、塩加減をきつめに茹でたパスタとが絶妙のコンビネーション。
この世に、あとは何があるというのでありましょうか。

ふたたび、ザ・ピーナツをかけました。

ああ、自由だ。なにものにも束縛されない日々だ。そして健康だ。財布には10万円ほどのお金だってある。どこだって行けるのだ。キムラ満夫になり、博多ラーメンが食いたかったら博多に、札幌ラーメンが食いたかったら札幌に、今すぐにだっていけるのだ。

スクールは明後日なのだし。

くちびるを舐めると、淑女の厚化粧のクリームの味がいたしましたです。