2019
10.15

愛用していた煙草の銘柄が製造を止めてしまい、ついにこの一本で最後になってしまったのであります。

「さて、どーする」
と自問いたしました。
この一本を見つめながら、本日は禁煙していたのであります。

「わたしがいなくなっても、オノさんは別の女を見付けるよね」

お女性は続けます。
「だって、ゴー君が死んだ後、すぐにロメオ君を飼ったじゃない。信じられない男だわ」

煙草を止めることぐらい簡単であります。
国際線で14時間以上吸わなくたって平気だし、神戸で講義をしていた時は禁煙室をリザーブしていたのでありますから。車の中ではいっさい吸ったことはないですし。

が、煙草を止める大義がございません。
吸い始めてから60年経ちますが、健康を害したことはないし、すこし値段が高くなった程度でしょーか。

世間が禁煙に向かっていたり、受動喫煙の害だとか大騒ぎしていますが、知ったことじゃございません。
また原稿書きには煙草は頭をクールダウンしてくれる体によい薬でもございます。

問題は、愛用の銘柄が無くなり、すぐに別の銘柄に変えても良いかということであります。犬やお女性とはわけが違うのであります。

いや同じかもですね。

お女性と別れて、やはりいろいろな理由から、
「やはり張り合いがないよなぁ」
と、いつしか、新鮮なオッパイに顔を埋めていたりするのです。ほんとうの「女」にするためにハッスルしたりもしたりするのであります。

最後の煙草に火をつけてから、あとは野となれ山となれであります。