2019
10.19

「占い通り受かりましたぁ…」
と彼女からメールがあったのは、この卦を立てて三時間後でありました。

応爻の酉が彼女であります。子孫が付していますから、試験では、基本的に不可であります。空亡していますから、ちと諦め気分。

けれど、三爻の巳父母と、二爻の未の兄弟が同時に動き、火生土、土生金と「接続の相生」が働き、応爻の酉を生じています。

温情での合格でありましょうか。

ここて、注目したいのは、試験の用神の巳父母。
月建からも日晨からも生じられておらず、元神の卯官も日晨の未の、「日墓」に入っておりますから、巳の父母は力を失くしていると判断しがちであります。

が、父母の忌神の子の妻財は五爻に伏し、飛神に出たとしても日月からの剋を受けております。
ということは、たとえ巳の父母は、たとえ休囚していたとしても、生きているわけであります。

なので、「受かるよ」とメールしたのでありました。

しかし、「受かりました…」の「…」が気にかかりましたので、さらに問いましたら、
「実技は合格したけど、学科で落ちたとのこと」

これが卦が六冲卦に変わった意味でありましょう。

ちなみに、翌日、学科も見事、合格したのでございます。