2019
10.24

秋田県の廃坑は約二キロにも及び、オバケ話が似合うのかもしれませんです。

オカルト雑誌が、ネタ切れになると取材とか称してノコノコと出向いたりするのでありましょう。

が、実際はオバケなど存在しませんから、そんなものが出るはずもなく、坑道が続くばかりなのであります。

しかし、このよーな場所は呪いをするためには条件が揃っております。
テキトーなヤツを選んで、呪術の練習をしても面白いかもです。

隠れキリシタンも、誰かに呪いをかけているのでありましょーか。
十字架をかかげつつ
「せぜすきりすとさま、なにとぞたきがわくりとりすを殺したまえ」

とか。

隣の弥平も
「おらだけに幸せをおくんなせい。たけだてつやさだまさしのいのちをいけにえにささげますから」
とか。

彼ら隠れキリシタンもやがては捕まり、処刑される運命だったのでございます。
聖書にはサル人種や黒人についてはいっさい記述されておりませんから、拝んでも何にもならないのであります。邪宗門の日本の信者はいちど、この点を考え、屁理屈をつけることが必要でありましょう。

しばし進みますと、酒の保存場所にたどりつきましたぞい。
日本酒、焼酎、ワインなどもございました。
「ははーん、出口にはこれらが売っているな」
と直感いたしました。

あたかも、低温が一定している場所で時間をかけて、お酒をじっくりと醸しているよーな錯覚を受けてしまいますです。

「ごまかしだ!」
と心でぜったいに買わないぞと誓ったにもかかわらず、出口で購入し、六時間後に実家の食卓で、
「やっぱりダマされた…」
忸怩たるおもいに沈んだことでございました。

洞窟内はまだまだ続きます。