2019
12.11

ホントは、立ち食い蕎麦の予定でしたが、気が変わり、海鮮ラーメンに予定を変更したのでありました。

老人の多い店でして、調理人に任せておくと、とても柔らかな麺が出てしまうのであります。なにしろ老人は歯が弱いのであります。

そこで、
「バリカタにして」
と注文するのでありました。
「45秒で上げて」
と念をおし、そこではじめて一杯二千円を満足するのでございます。

店内のシャレた照明で、写りは悪いのでありますが、実際は、もっとキレイなラーメンであります。

この、出来心で、バカ高い店に入れるのも、自由というものでございます。

ふと、断易も同じようなことが言えるなぁ、などと思ったり。
断易は、卦の流れを読み、それを現実の生活に溶かし込む作業が大切なのであります。
たとえ静爻で、動きがなくても、その動きたい気を読み解くのであります。

暗動という動きがございます。
静爻が、旺相している場合に、日晨から沖された場合に生じる動きであります。
暗々裏の動き、つまり裏から手を回すなどの解釈であります。

対して、休囚している静爻は、日冲を受けると、日破となり力を失いますです。何も出来ずに終わってしまうのであります。

が、これはあくまでもテキスト上でのこと。

日破とは、高級ラーメンを食いたくてもお金が足りないから立ち食いうどんで我慢するよーな感じでしょうか。しかし、ラーメンを食いたいという気持ちはあるのであります。激しく海鮮ラーメンを欲している気持ちは、お金がなくても同じでありますです。もしかするとエレベーターで店舗まで行き、しかし、「やはり高い…」と断念するかもしれませんですね。

暗動は、ふと気が変わり高級ラーメンにしようとしても資金が満たされているから、なんら心配する事はない。という状態でしょーか。

このよーな流れを卦の中から読み解ければ、もはや断易を身につけたと思って間違いございません。

いずれにせよ、
「と、すると本日のオレは、旺相しているわけだ…」
私メは最後までスープを飲み干し、勘定を支払い、隠れるよーにして外に出るのでありました。べつに隠れなくてもイイのでありますが、そこは、ほれ、暗動でありますから。