2020
02.05

トンカツを食っていましたら、ふいに、
「あそこのタンメンだ!」
とクルマを飛ばしました。

134を平塚に向け、左手に春の海の眩しさを受けながら、
♪タンメン、タンメン、こんな日はタンメン♪
出まかせの鼻歌を歌いつつ。

虹が浜の交差点を右にハンドルを切りますと、「目的地」なのであります。

名物のオデブねぇちゃんに、
「わかめタンメンと焼きワンタン」
注文して待つこと、およそ10分。

出てまいりました。
胃袋にトンカツがあっても平気。

酢と塩味。麺はまるで素麺。およそタンメンとは違うのですが、堂々と「タンメン」と銘打っているので反論はできませぬ。

この麺を五本ずつ、チュルチュルするのが美味さをさらに際立たせる秘訣。
まわりの客や店員が奇妙なお顔で見られても、であります。

年に二度ほど、突如として食いたくなるタンメンなのであります。

海風なのか気圧が変化する風なのか、とにかく強風が吹き、お店の暖簾も引き千切られそーなくらいなのでございます。

勘定の950円を支払うと、もう何もすることがなく、汁までぜんぶすすりましたから、お腹はパンパンでありました。

ここでは新型肺炎の話題もなく、マスク切れり話題も遠いお話のよう。誰一人としてマスクなどしておりませぬ。

クルマにガソリンを満たしてやってから、知らない道を選んで帰るのでありました。

♪タンメン、タンメン、ランランラン、今日はしやわせ、タンメン食べたから♪