2020
03.04
03.04
水火既済の初爻、二爻、三爻が動き、坎為水という六冲卦になる場合があります。
恋愛の今後を占う時、判断に激しく迷うのです。
六冲卦は、バラバラになる意味があることから、恋愛では凶卦とされているわけでして。
しかし、卦を見ると、初爻は亥寅の合。二爻は酉辰の合。三爻は未午の合。
合は、結び合う意味から、恋愛占では吉卦。
凶卦と吉卦の別々の意味合いのある卦が出たわけだから、とても困るのであります。
いぜん、バカ占い教室に通った時、合と冲のどちらかをとるか、と問われて、おろかな答えを師匠が答えまして失笑したことがございます。
「六竜はこりゃダメだ」
と師を捨てて、以後、四柱推命も奇門遁甲も、この流派の出身者もすべて軽蔑し、もう頭から相手にしなくなるのでありますが、その離反するキッカケとなったのが、この卦であります。
吉凶の両方を取り入れた判断が正しいのであります。
つまり、
・別れたくとも別れられない。
・別れたくないのに別れる。
この二つの判断を、旺相するか、しないかで分けて判断することがポイントであります。
「別れる」か「別れないか」は、これは吉凶の問題。
「別れたい」「別れたくない」は、状況の問題。
こうして卦に命を吹き込んで占うことが、断易に限らず、すべての占いの最終目的なのでございます。
断易本を依頼されておるのでありますが、いままで断易本で成功した例はございませんです。それほど断易を文章で説明するのはこんなんであり、また、すぐに判断することも難しいのでございます。
最初は、複雑な判断をせず、世爻にどの六親が付いているかで占うことをお勧めいたしますです。
マヌケ断易が横行しているのは、嘆かわしいことであります。