2020
09.28

建て替え時に保管していた、マムシのアルコール漬けを、書斎を飾る一品としてインテリアいたしましたです。

物置小屋には、まだまだ不気味と差別的な評価されている品がございます。

このマムシのアルコール漬けは、インテリアだけでなく色々な効力を持つモノでございます。
火傷のクスリとか。

四、五年まえに亡くなった伯母が、小学校の時に庭先で発見したという伝説が付加されているマムシでございます。
マムシを割り箸で器用に、空瓶の中に誘い込んだとか。

褒められるどころか、親に大目玉を喰らったなどの話題も、もはや私メだけが知るところでございます。

ひそかに自分の宝物にしたのは、14歳ころでありましょーか。

眺めていると、気持ちが落ち着くのでございます。

蓋は蝋で封印しております。

茅ヶ崎の部屋にも、黒板に銀の漆で彩色したヤマカガシの木乃伊が飾っております。
「金運の神ですか?」
などと聞かれることがありますが、そーいう意識はなく、ただ惹かれるだけ。たんなる趣向でございますです。

沖縄では、ハブ入りのハブ酒が売られておりますけれど、アレにはさほど魅力を感じませんです。
やはり死体には物語が必要なのかもしれません。

株占のお婆さんから、譲られた自作のノート。「断易株占の秘訣」がございます。もう一つの宝物であります。

そのノートを思い出し、アルコール漬けのマムシを部屋のポイントにしたのでありました。