2020
10.28

奇門遁甲カレンダー2021年上半期版の在庫切れという報告を受けたので、事務所に詰めまして、終日、製本をしておりました。

私メの仕事でありますから、これはアシスタントの手助けも不要。
仕事部屋で、印刷機やタイマーの音にせかされて働くことになるのでありました。

一人でありますから、つまり何をやっても許されるのでございます。

テーブルに、物入の奥から取り出したオッパイを置いて、しばしの心の憩いをこころみるのでした。

「どっちが、アリスか、どちらがすずちゃん?」

もしも、誰かに目撃されたら、耄碌したジジイがついに気がふれたとしか思いますまい。

が、フェイクのオッパイは、じつによく出来ているのであります。
ずっしりとした重みといい、弾力といい、形といい、本物にはない、夢のオッパイなのでございます。

だからといって勃起するまでにはまったく至りませんです。

あくまでも心の憩いの領域内でのお話。

誤解なさるといけないから申しますけれど、このオッパイは二年前の「金持ち前夜祭Ⅱ」で女装したときに使用したもの。
「大切にしまっていたんですね」
の指摘には弁解の余地はございません。

しかし、これが男子学生の机の引き出しから出てきたら、ちょっと異常かもしれませんが、ジジイなら許され…いやいや、やはり、
「おかしいよ、あんたは」
要注意人物に括られることになるのでしょーか。

ともあれ、おっぱいを前にして、インスタントラーメンを食べた後は、カレンダーの作製に戻りました。

そして、ある程度のストックが。

数日で11月。
年末まで忙しくなるのであります。
開運カレンダーや、パワボ三世、そして年末恒例の「しやわせカード」それらが一斉に襲ってくるのでございます。

アリスとすずちゃんを、ふたたび物入に大切に仕舞ったことは言うまでもございません。