11.10
ショップサイト「NONNA」の担当者から、
「パワボ3世がUPしてから2時間で売り切りました」
そのあと、
「ボクは1時間で完売すると踏んでいたんですが」
それからが大変でありました。
材料を仕入れ、その支払いのために銀行に走り、荷が着いてからパワボ3世の製作に追われたのでありました。
折角の11月なのに、両手を漆で朱に染め、家中がその臭いで充満したのであります。
いやいや、モノには手順というものがございまして、画像のヤツを朱に染めてはいけません。
なので、まずは手の綺麗なうちにと。
パワボ3世は、月盤使用を念頭に作成されておりますです。
奇門遁甲の構成条件がいかなるものであろうとも、それに対応できるように工夫しておるのであります。
たとえば玉女守門でも、その構成要件はさまざま。
造作物を間違うと効果は期待できません。
ここに秘伝があり、
「いいですか、ノートを変えてくださいよ。いまから造作の基本を言いますから」
と新版奇門遁甲初等科でも、テキストではなく口頭とボードを使ってご伝授している部分なのであります。
昔であれば、昔と申しましても、つい30年ほど前ですけれど、
「机から筆記用具を片付け、手は膝の上!」
師匠に睨みつけられつつ、「秘伝」なるものを語り出したものであります。
それを
「忘れぬうちに」
とトイレでメモした思い出は、バカに懐かしく、ふと涙ぐむこともございますです。
本を出したから、あるいは受講料を支払ったのだから、
「質問したならば答えるのが当然」
の態度は危険きわまりなく、
「そこの方、どーぞお引き取りを」
退出を命ぜられた現場を何度も見かけたのでありました。
いま、その秘伝の重要性が、初めてのよーに理解できるのも、年齢のせいかもしれませんです。
けれど、本当の秘伝はパワボだけでなく、たとえば「丁奇得使」は
「どーして試験に合格できる方位なのか」
の本には語られていない部分にあるのかもしれません。
いずれにせよ、担当者の、
「12月に間に合わせてくださいよ」
さあ、タイヘンなのは、これからなのであります。