2020
11.10

ショップサイト「NONNA」の担当者から、
「パワボ3世がUPしてから2時間で売り切りました」
そのあと、
「ボクは1時間で完売すると踏んでいたんですが」

それからが大変でありました。
材料を仕入れ、その支払いのために銀行に走り、荷が着いてからパワボ3世の製作に追われたのでありました。

折角の11月なのに、両手を漆で朱に染め、家中がその臭いで充満したのであります。

いやいや、モノには手順というものがございまして、画像のヤツを朱に染めてはいけません。
なので、まずは手の綺麗なうちにと。

パワボ3世は、月盤使用を念頭に作成されておりますです。
奇門遁甲の構成条件がいかなるものであろうとも、それに対応できるように工夫しておるのであります。
たとえば玉女守門でも、その構成要件はさまざま。
造作物を間違うと効果は期待できません。
ここに秘伝があり、
「いいですか、ノートを変えてくださいよ。いまから造作の基本を言いますから」
と新版奇門遁甲初等科でも、テキストではなく口頭とボードを使ってご伝授している部分なのであります。

昔であれば、昔と申しましても、つい30年ほど前ですけれど、
「机から筆記用具を片付け、手は膝の上!」
師匠に睨みつけられつつ、「秘伝」なるものを語り出したものであります。
それを
「忘れぬうちに」
とトイレでメモした思い出は、バカに懐かしく、ふと涙ぐむこともございますです。

本を出したから、あるいは受講料を支払ったのだから、
「質問したならば答えるのが当然」
の態度は危険きわまりなく、
「そこの方、どーぞお引き取りを」
退出を命ぜられた現場を何度も見かけたのでありました。

いま、その秘伝の重要性が、初めてのよーに理解できるのも、年齢のせいかもしれませんです。

けれど、本当の秘伝はパワボだけでなく、たとえば「丁奇得使」は
「どーして試験に合格できる方位なのか」
の本には語られていない部分にあるのかもしれません。

いずれにせよ、担当者の、
「12月に間に合わせてくださいよ」
さあ、タイヘンなのは、これからなのであります。