2020
12.25

2020年のクリスマスの夜が更けゆきます。

東北新幹線でモリオカから関東にまいもどりましたら、そこに末世現象を垣間見るのでありました。
渋滞の道路と、郊外の大型店舗の大混み具合。
疫病にたいして無防備。

今年の春から、そーいえば疫病に対して遊び半分の対処っぽかったのではないか。
ステイホームとか、ロックダウンとか、最近ではエビデンスなとの横文字遊び。
「?」
辞書で調べないと、何の意味なのか不明の文字が氾濫しておりました。
GO TO TRAVELしかりGO TO EATしかりであります。
「遊んでいるのか」
遊んでいたし、遊んでいるのであります。そして、これからも遊ぶことでありましょう。でなければ植民地の自覚でありましょーか。

とてもとても五輪など夢のまた夢。

希望を持つことは危険。

当ブログでずっと前から、
「鎖国せよ」とか「朝鮮人や中国人はダメだ」など差別を乱発しており、ときどき非難のメールをもらいましたが、
「ほーれ、見てみろ、一番の予防処置ではないか」
なのであります。

それでもなお、韓流ドラマとかを平気で流している無神経さ。

「イイ人もいるのよ」
絆だとかのコミックなどでしか通用しない甘さを現実に当てはめよーとした挙句が、感染拡大に拍車をかけたのであります。

身を守るものとしての一つが、ボイドタイムがございます。
ボイド期間中は、
「ヤバイ奴がいそうな雰囲気」
と感じたら、その場をただちに離れることが大切なのであります。

2020年12/26(土)20h32m in牡牛 ~  /27(日)08h33m⇒自宅にとどまれ!
2020年12/29(火)12h01m in双子 ~         19h28m⇒用事は午前中に済ませよ!
2020年12/31(木)22h45m in蟹  ~01/01(金)03h58m⇒初詣は禁止。誘うやつがいたら罵倒せよ!
2021年01/03(日)07h01m in獅子 ~         10h13m⇒マスクを二重にかけよ!
2021年01/05(火)06h36m in乙女 ~         14h43m⇒買い物は非常にヤバイ。
2021年01/07(木)14h57m in天秤 ~         17h55m⇒会話は最小にだ!
2021年01/09(土)11h01m in蠍  ~         20h16m⇒困った十傳スクールだ。前日から泊まり込みだ。
2021年01/11(月)03h32m in射手 ~         22h31m⇒誘惑には厳重に注意だ。バカが横行するぞ!
2021年01/13(水)16h24m in山羊 ~  /14(木)01h45m⇒逃げるよーに帰れ!
2021年01/14(木)18h32m in水瓶 ~  /16(土)07h18m⇒身の回りに感染者が近づくぞ。
2021年01/18(月)12h47m in魚  ~         16h08m⇒仮病で休んでしまえ!
2021年01/20(水)17h31m in牡羊 ~  /21(木)03h56m⇒エロ本を買って自宅で読もう!飯も自分で作れ!
2021年01/23(土)06h29m in牡牛 ~         16h43m⇒対策は自分で考えよ!
2021年01/25(月)16h18m in双子 ~  /26(火)03h52m⇒フラフラすると感染する。罹っても知ったことか!
2021年01/28(木)02h56m in蟹  ~         11h55m⇒外人に厳重に注意せよ!
2021年01/30(土)10h53m in獅子 ~         17h03m⇒帽子もかぶることだ!
2021年02/01(月)20h12m in乙女 ~         20h26m⇒三分間の辛抱だ。便所に退避せよ!
2021年02/03(水)15h17m in天秤 ~         23h16m⇒誰も信用するな!特にメディアからの情報は嘘である。

さーて、この期間は活動する時間帯にボイドタイムが重なる不吉な現象が出ておりますです。
こんなことは、ほとんどなかったのであります。
滅亡の1か月。
自然淘汰の試練に耐えてくださいまし。人類はイイ気になってあまりに繁殖しすぎたのであります。
ウィルスにも寿命がありますです。
やがて自然に衰えるその時まで、鎖国的な態度が絶対に必要であります。

2020
12.24

期待していた店のお味が落ちていることに気づくことは、いくつかの悲しみの中の一つであります。
「ありゃ、味がおじだな」
とこがどーだというのではありません。
コミンとしないのであります。
コクを失ったとでもいうのでしょーか。
「やっばり。待った甲斐がねがったな、これだば」
と老母。

その店は客が来てから蕎麦を切るので、注文してから小一時間は待たねばなりません。

私メは板わさ、1.8倍盛り。1300円を頼んだのでありました。

「鑑定なども手抜きは許されないのだ」
などと不味くなった悲しみを、プラスに受け止めよーとしたのでありまして、そーいうことは、たぶんモリオカに来てはじめて気持ちが安定していたと気づかされるのでありました。

突如として顔面が蒼白になった叔父の容態は知りません。
葬式となったら私メは付け法事で坊主の隣に座られられることになるのでありましょー。
それは楽しい未来なのであります。

蕎麦湯で腹を満たし、そのあとは、いにしえの残るモリオカの各所をまわりましたです。

郷里から懐かしい通りが失われ、あるべきはずの建物がなくなっていることを目にするのは、憤りにも似た悲しみでございます。
時代なのだ、どうしよーもない時の流れなのだと理解はしても、感情が言いようのない悔しさに塞がれるのでございます。

「帰ってニーノ・ロータでも聴くべか」

他人の作ったものを他人が取り壊し、それで勝手に悲しくなり、他人の作曲した曲で慰められよーとしている自分がバカバカしくもありました。

蕎麦が不味くなったからといって、それだとて他人が作った蕎麦でございます。

悲しみというのは、受け止め側の問題なのかもしれませんです。いや、喜びというモノのほとんども自分をとりまく周囲の受け入れ状態なのかもしれませんです。

ほんとうの悲しみや喜びは、じつに数えるほどしかないのかもしれません。
視覚、聴覚、嗅覚などを身を守る消極として使用しているうちは幸せで、これらを反対に積極として用いる癖が出来ると不幸を覚えるのではなかろーかと、
「オラはここでまってるがら」
パーキングに停めたクルマに戻るのでありました。

豚肉とセリとサニーレタスがトランクにございます。
悲しみをぶっ飛ばす食材としてはやや足りないよーにも思えますです。

2020
12.23

7月まで感染者ゼロという数字だったのが、いまや死亡率1位となった岩手県。
なかでも雫石町の鶯宿では爆発的クラスターが発生し、医者や看護師たちまでもが感染している死の町に化しているのであります。

鶯宿は母方の先祖が開祖した温泉地でありまして、没落しては半世紀。
幼いころの思い出の地はいまやゴーストタウンなのであります。

閑散たる画像の風景こそが、鶯宿付近。
一台の車も見当たらず、たまに工事現場のトラックがかすめ過ぎるのみ。
要請された政府の関係者とみられる車もちらほら。

しかし、死亡率とか感染者数とかの数字で恐怖の妄想をはかろうとも、現実的ではございません。マスクをし、検温をし、消毒をしたところで、目に見えないウィルスを体感することはできず、
「情報に振り回されているとはこのことだな」
なのであります。

そこで、こうやってクラスターの中心地におもむき、感覚として知りたくなったのでございました。

むかし、小鳥を飼っていたことがございます。
ある夏の日に、猫に小鳥をヤラれたことがありました。
夜、アパートのドアを開けた瞬間に、部屋中から、墨のような黒い粒子を感じたのでありました。
殺気なのかもしれません。
イヤな、身震いするような感覚。
電気をつけた向こうに、鳥かごが転がっており、血の滴が二滴、三滴。ピンク色の鳥の足だけが残っておりました。籠の中は羽毛でいっぱい。

あの感覚と似た殺気が、たしかに窓外に感じられたのであります。
やはり黒墨の粒子であります。それが濃度を強めたり、薄くしたりしたまだら模様に窓外に展開しているのでありました。

大阪の十三の夜の繁華街で女の子をつれて歩いていたら、前からと後ろ、斜め横からよからぬ男どもに包囲されつつあるあの感覚。
「逃げるぞ」
空気を乱さぬようにして脇の細い通路に逸れ、小料理屋に難を逃れたことがございますが、それとも重なる殺気の空気なのでありました。

モリオカ市内に戻り、コンビニでカップ焼きそばを選んでいましたら、ふたたび、その殺気が。
目じりを赤くした若い男と、眼鏡を曇らせたお女性。
「…ヤバイ」
手にした焼きそばを元に戻し、息を止めまして、後ずさるように店のドアの外に出たのでありました。

情報より、体感。

「どごさ行ってだの?」
玄関先で髪の毛まで消毒液をスプーしている私メを老母は不思議そうに言葉を投げかけるのでありました。

カンこそが、身を守る武器なのであります。