2020
12.29

十傳スクールで断易を取り扱ってから8年ほどになりましょーか。
受講生の皆様が、
「?」
になられるのが、日晨と月建の区別であります。
が、日晨、月建が分からないと断易の醍醐味は半減いたします。

大雑把にいえば、卦で「人間関係など」を見つめ、日晨、月建で「運」を見るのであります。

恋愛ですと、二人が好きあっているかどうかを卦で読み、しかし、好きあっていたとしても恋が成就するかどーかは分かりません。その恋の行方の運に関することを日晨、月建で判断するのであります。

簡単に言えば、日晨に支えられている二人は、運命的な縁があるといたします。
ところが、月建の助けがないと、愛し合うのが早すぎた関係、もしくは愛し合うのが遅すぎた関係といたします。
つまり、恋にも旬があるのであります。

「ああ、オレたちが出会うのは若すぎたのか」
などと嘆いた経験があるはずであります。
あるいは、
「もっと早くに出会っていれば…」
おたがいに家庭を持ってしまってから出会い、たとえば仕事の打ち合わせをしながら、
「ユーミンの曲で好きなのはどれですか?」
「卒業写真かな」
「わたしもです!」
つい力んでしまった口に手を当て、こわごわ男の顔をのぞきこむと、そこに不思議な熱を帯びた空気が生まれていて、胸をわしづかみにされたようなときめきに耳まで火照ってしまうのでありましょー。

もっとも、若いからダメ、老いたからダメというのではなく、恋の成長過程みたいなことを言いたいのであります。

では、日晨の支えがなく、月建からの助けがある時は、
「死ぬほど愛している」
と言葉を絡めあっても、時が過ぎると、嘘のよーに気持ちが退いていくのであります。
別に自分を待っている人がいるのではないか、
「遠くをみているみたい」
などと訴えられるのであります。

卜噬正宗の、黄金策総断千金賦曰く、
「日晨為六爻之主宰」「月建乃萬卦之提綱」
の意味を理解する鍵が、コレなのであります。

断易では男を官鬼、お女性を妻財で見ていくのが原則であります。
恋は男と女の双方の関係も大切であります。
お女性が占って、官鬼と妻財の形が良くても官鬼だけが日晨や月建の力を得ていても、男である官鬼の力が弱くては、つり合いが取れませんです。
そういうところもチェックして、はじめて、
「この恋は」
と断じることが可能になるのであります。

十傳スクール断易初等科(リモート講義)を来春四月から開講することにいたしました。
仮予約を受け付けますです。お問い合わせからどーぞ。
一か月15.000円+消費税×18回にテキスト代が加算される費用を覚悟してくださいまし。