2021
03.05

ポケベル世代ではないのですが、ドライブしているとナンバーが気にかかってしまうタチであります。

1173は湘南の人気ナンバーでございまして、「良い波」と翻訳するのもオショシイほどでございます。
8968は逆様から読んでも8968とか。

5307は、「ゴミ女」。

で、305のナンバーはと言いますと、
「あれ、今日は3月5日だったではないか…」
良い偶然なのか、それとも、そーではないのか。

305ナンバーのレクサスは、私メに、その偶然を告げ終えると、役目を果たしたよーに、右折してしまうのでありました。

「まるで、恋のよーではないか」

男女の関係は一瞬の交錯。
かたく結びついていても、いつか別れてしまう宿命から逃れることはございません。

長い東北縦貫道を、圏央道から追走していたクルマが、仙台あたりでICへと折れてしまう寂しさ。
かと思いと、速度を上げて抜いていったクルマがサービスエリアで、ふたたび見かけ、そんなことを繰り返しているうちに、こちらが盛岡ICにハンドルを切ることもございます。

菜の花に止まっていた蝶が飽いて、より甘い花へと飛んでいく。

永遠はございません。

相手の言葉や気配に怯えつつ、別れの時の到来を待つことは、はるか過去のほろ苦い思い出であります。
いつしか泰然と、
「この人との関係はいつまでなのか、そして別れ方はどうなのか」
その瞬間の、柔らかさ、温かさ、切なさ、ブレンドさを、体感するばかりなのでございます。

交差点が来るまでは。