07.08
これからお話しすることは、すべて夢の中でのことでございます。
私メは怒りながら、或る中年オヤジの家に向かっておりました。
そのオヤジは従妹をレイプし妊娠させ、中絶させたよーでございまして、ぶん殴ろうと、粗末な家に乗り込んだのであります。
すると、そこに中年の妻がおりまして、
「待ってください、これを見てから、うちのスケベ爺をどうにでもしてください」
ノートを開いて見せるのでありました。
そこに記されていたのが、天地否三爻変なのでございます。
オバちゃんは六龍さんの教室に通って五行易をいっしょに勉強していたオバちゃんだったのです。
「六合卦ですよね」
オバちゃんは、だから合意のセックスだというのですが、
「しかし、世爻が化絶だし回頭の剋だぞ」
私メは、怒りも忘れて、その卦にのめり込んでしまっていたのでございます。
「むむっ子孫が伏してもいる…」
これらを空で解いているのでありました。
「オヤジは卦神の付く申を化出し、その申が巳の官鬼と合するーーつまり病気か事故か」
見ましたら、隣の部屋にうすっハゲのデブつたオヤジがいるのであります。
「そーか、この官鬼は、オレに刺されるというわけだ」
という夢でございまして、目覚めても妙に記憶に残っているのでありました。
「ついに発狂してきたか…」
夢にまで断易が忍び込んできて、他流派のオバちゃんに解説してやっているのであります。
おそらく病占が多いための影響なのでありましょー。
鷲尾先生から「肌に沁み込むよーに覚えてください」といわれましたが、これでは安眠できませぬ。
「ややっ」
と感心するのは、オバちゃんに卦や十二支を空で解説していたのでございますが、こうして実際に紙に書いてみると、解釈の内容はともかく、12支などの配列はバカに正確なのであります。
改めて、この卦を五輪とみるとまことに面白いのでございます。
応爻を五輪として。