2021
09.14

断易のバイブル、黄金策千金賦直解に、
『併不併衝不衝因多字眼』(併して併せず、衝して衝せず、字眼多きに因る)
とあります。
「併して併せず」とは、日晨を持つ旺相の支が、動いて墓に化し、剋に化し、絶に化することがあれば、それは吉と判断することは出来ないばかりでなく、その日のうちに凶が起こる、という意味でございます。

昨夜遅く、鑑定依頼がございました。

詳しく内容を述べることは、依頼者に迷惑がかかりますから、伏せなければなりません。
なので、内容を変えてUPいたしますです。

借金取りに苦しんで、もうにっちもさっちも出来ない状態で、どうしたらイイか。
お金に関する相談でございます。

目の付け所は、もちろん、五爻の妻財。
月建から生じられ、旺相。しかも日晨の子に臨んでおりますです。非常に強い財運。
ふつうに解釈いたしますと、
「お金があるではないか」
でございます。

ところが、日晨に臨む強い妻財が、巳を化出。絶に化しているのでございます。

これは…
「非常にヤバいです。スッカラカンになりますよ。しかも明日のうちに」
いつもは余裕を持ち、依頼者の気持ちを考えて、ソフトな表現で対応している私メですが、そんな甘いことは言っていられないのでございます。
「警察問題になりますよ。収監される危険です」

対策として、いくつかを提案したのであります。

翌朝、本日の朝ですが、
「警察が来ました」
の連絡がございました。

上爻の世爻に、官鬼+玄武が付していますから、前日に、告げた通りでございます。
ヤクザでなくて不幸中の幸いというべきでございましょう。

お金もすべて失うということが、刻々と送られてくるメールで分かってくるのでありました。。

初爻の兄弟の動きから、アドバイスした対策が、今後、ちょっとは役立つのかもしれませんが。
たとえ寅ー巳ー申の三刑でトラブルからは逃れられないにしても。

しかしながら、「併して併せず」は、いつもながら的中してしまうのでございます。
祖母の死も、伯母の死も、これに該当してしまっていたのでありましたし。

十傳スクール、断易初等科Bにて、この日晨壊変を取り扱っておりますです。