2021
09.15

私メはゴミ箱だと自認しておりますです。

多くの相談者が、誰にも見せたくない不要な悩みなどを捨てにいらっしゃいます。
ときには悩みで満杯になり腐臭がただようことも。

捨てた中には、別の相談者にとっては薬として使用することも出来るのでございます。
拙著「奇門遁甲術入門」の冒頭に記してある、ヤンキーだった男が外科医に変身した例も、やはり、どなたかが捨てたゴミ箱から拾ったゴミの再利用でした。

それで、教育者に誤解されることもしばしば。
十傳スクール内で受講生同士のトラブルがあり、双方からの意見を聞かされたこともありましたし、また、ずっと前のことですが、呪いプレイをしていたら頭がおかしくなったという方から電話を受けたこともございました。ヤンキー娘を更生させてほしいという依頼もあれば、さまざまであります。

それが占いの範疇を超えてしまって、
「私は、あなたの生徒指導でもないし担任でもないのですよ」
とケツをまくりたくなることもしばしばでございます。

私メは、ゴミ箱であって、道徳的な人間ではございません。
占いが出来るだけの、むしろ最低な男であります。

下手をすれば、少年院の先輩が、
「これからはよう、もっと上手く生きることだ、たとえばよう」
新入りに、賢いユスリの方法とかを耳打ちするにも似た、不道徳を教えることになる危険がございます。

少年院に入ったことはございませんが、なにしろゴミ箱ですから、そこからの知識しかないのであります。

お女性に、男をたらし込みお金を巻き上げるテクニックを教え、男には、お女性を一瞬のうちに陥落させる秘訣の数々を披露し、この世の裏側からみた経済の正体を晒してお金儲けの成功者の方法を紹介し…つまり正攻法ではないのであります。

毎日、朝の5時から9時ころまで、私メはたまりにたまったゴミ箱を消化するのに七転八倒しております。
「ちくしょう、死ね、戦争だ、日本人め~、水爆を落とせ!」
ほとんど病気なのでございます。
誰にも見せられぬゴミ処理中の、私メの顔。
十傳会員の朝刊メールに、その苦しみが残滓されていることがございますでしょう。

それでも私メはゴミ箱で満足でございます。