2021
10.07

美味すぎる横浜サンマーメンを作ってくれる定食屋がございました。
残念ながら、店主の爺さんが亡くなり、2019年の秋からシャッターが下りたまま。
波打ち硝子の向こうの雑誌がぼやけて見え、ずっと手の付けられないままなのでありました。

それが、月曜日から再オープン!

爺さんの味付けは強すぎたのですが、体を壊してから、娘さんであるおデブちゃん、推定32歳が手伝い、彼女の作るラーメンが最高だったのであります。
彼女を、ひそかにミドリと名付けておりました。
お腹周りは凄いものでしたが、私メが入ると睨むよーな視線を送るのですが、睨みの中に危うさがございまして、ついニヤリと、悪い癖が出てしまうのであります。

さっそく自転車で駆け付けたのは言うまでもございません。

「えっ?」

ミドリと思しきお女性に、店外から「やってる?」と声をかけました。
男を値踏みするよーな、あの目つきを期待していたのでしたが、振り向いたおデブのお女性は、まったくの別人だったのであります。
「サン、サン、サンマーメンやってますか?」
人のよさそうなおデブちゃんを、即座に、キヌキちゃんと名付けました。キツネとタヌキの混血という意味で。
「ごめんなさーい、ラーメン、やってないのよ」
キヌキちゃんは返してきました。

時代が変わったよーであります。
二年前、そーです。まだ世の中は平和だったよーな気がいたします。
そして疫病が収束し始めた今秋。

十傳スクールの受講生さんのお一人から、
「コロナはいつ止むかを占ったのですが、ちょっと分からなくて…」
と断易の卦がメールされたのは7月だったでしょーか。

その卦を解読すると、疫病の元神が弱体化していたので、「秋頃にはずいぶんとコロナは弱まる」という意味の判断を返事いたしましたです。

世間では、ワクチン接種が感染者数の低下につながっていると見たいよーですが、そーではございません。
中抜きして利益を得たい人間が、ワクチン、ワクチンとまだ騒いでおりますが、この急速な激減はウィルスの寿命のほかはございません。
受講生の立てた卦が、そー告げているのでありました。

いや、とにかくサンマーメンを食えなくなったのは、非常なるショックなのでありました。
疫病後の世の中も似たよーになるでありましょう。

ミドリのサンマーメンが食いたいのか、サンマーメンをこしらえるミドリに逢いたいのか、自分の心の内がつかめないのでありました。