10.19
姓名判断では、もっぱら画数を重んじておることは、周知の事実でございます。
「一」なら一画。
「田」なら五画。
このよーに数えることに、なんら不思議を感じず用いているのでございます。
姓名判断による画数は、じつは日本独自によるものでして、その歴史も浅いのであります。
もともとは漢字の意味を重視しておりました。
命名でも、四柱推命で、土行があれば幸運になるという命式であれば、名前に「佳」などを付けたのであります。「佳」は土が二つ隠れているからであります。
明治時代に、戸籍の関係で、百姓でも苗字を持つように定められ、そこの目を付けたのが、熊崎健翁という占い師。
そこから画数占いが始まったよーであります。
出鱈目といえば出鱈目。
しかし、占いは、パクリか出鱈目なのであります。
言い方を変えれば、「相伝」か「オリジナル」ということになりますが。
では画数は何か。
画数ではなく角数と呼ぶのが本当のところであります。
画像の、1から4まで、もともとはこういう書き方であります。
そして赤い半円の数が、角数。
5と6と8も、もともとの形に戻しまして、角を数えますと、5、6、8と現れるのであります。
そして角がないのがゼロ。0となるのであります。
「7と9は?」
それはご自分でお考えを。
こういうことを考えていきますと、10月はどーしてoctoberなのか。
ラテン語というかイタリア語では、ottobreが10月であります。
が、10の数はdieciでございます。
ところが8をottoと書きますです。
つまり10月は、じつは8月ではないかという名残にぶつかるのでございます。
ちなみに7はイタリア語でsette。9月はsettembre。
9はnove。11月がnovembre。
これら2ケ月のズレに、西洋占星術の成立時期の謎が隠されているよーに感じたりいたしますです。
つまり地軸などのズレでしょーか。
北極星も、二六〇〇〇年周期で歳差運動によって地球から見れば動いているのであります。それらを計算していくと、72の数を大切にするゾロアスターなどが浮上したりして、面白いというかバカバカしくなってくるのでございますです。
じつはいま、命名の依頼をいくつかいただいておりまして、頭が狂いかけておるのであります。