2021
11.08

馬肉の差し入れが、ジャストのタイミングでございました。

金曜日の鑑定は、はじめは二件の予約でしたので、
「まあまあ大丈夫だろう」
と安心しておりましたところ、突然に七件に増えまして、
「おいおい、体力が持つかな…」

その時の差し入れだったのでございます。

鑑定とは、「チャチャっとやればイイのだから」とよく言われます。
実際に、テキトーに力を抜けば、それは10人、20人は楽勝かもしれません。
イベント鑑定などは、一人10分程度ですから、それなりの鑑定でございます。

が、多額のお金を頂き、一時間という時間の中では手抜きは不可能というか、無理なのであります。
力を抜けばお客様に見破られます。
見破られても、それはそれですが、手抜き鑑定をすれば、なにより私メ自身が自己嫌悪に陥るのであります。

チャチャっとは出来ないのであります。
鷲尾先生の一振り五万円(鷲尾先生の鑑定料金は五万円でした)という言葉の重さが身に染みるのてあります。

と、いうことで10時からスタートした鑑定は、9時に終了。
思考力はとにかく、目はしょぼつき、頭は痛み、眩暈にも似たフラフラ状態。

体中の血液が抜けたよーな、戦争帰りの敗残兵なのでございます。

そこで登場したのが、画像の馬刺し。
最後の力を振り絞り、流水で解凍し、包丁で薄くスライス。
そこにニンニクとワサビ。そして自作の一升漬け。

「うっ、ううううっ」
栄養が、言葉にならぬ味覚に包まれて口の中でほぐれるのでございます。
三枚ほど口に入れたところで、死体の指がピクリと動き、肌に張りが戻り、しょぼくれたペニスに力が復活し血管が浮き出るが如く、体の隅々までパワーが行き渡るのでありました。

完食したあと、今度は頬や耳たぶ迄火照ってしまう症状に。

翌日の、新版奇門遁甲初等科では、自分の顔がまだ赤く火照っていることに気づきました。
あああ、馬肉さまさま。さまさまさまでございますです。