2021
11.11

奇門遁甲の凶方位として、「星門反吟」がございます。

画像の西の方位に、英×休とあり、星門反吟と表記されているのが、一例であります。

この構成は、八門の定位で、休門は北が定位。生まれ故郷とでも申しましょうか。
天英星の定位は南であります。
この、反対の定位同士が一つの方位におさまったとき、「星門反吟」という凶作用が出るのであります。

この考え方に異を唱えるお方がおります。
「休門の定位は北なのだから、その休門が反対の方位、つまり南に来た時こそが反吟なのだ」と。

こうなると、まるで北海道で生まれた人が、沖縄に行けば、そこは反吟なのだから、上手くいかない。
「なにしろ寒い生まれの者が、暑い沖縄に行って、成功するわけがない」
という論法であります。

でも、沖縄にもクーラーがあるから大丈夫では?
と問うと、
「詭弁じゃ、詭弁、詭弁。奇門遁甲発祥時のむかしにクーラーはないではないか」
ちょっと揚げ足をとられたり、問題をすり替えられたりするのがオチなのでございます。

流派の異なる方々と論争いたしますと、涙を流して反論されるので、さいきんはそーいう愚かなことはいたしませんです。

しかし、休門が南に回座すれば、つねに反吟。天英星が北に回座すれば、つねに反吟という考え方は、どう考えてもいただけませんです。

暑さに弱い北海道のお方が、寒さに弱い沖縄のお方と暮らしたようなものだと解釈すれば、すんなり腑に落ちますです。
このお二人は、北海道や沖縄だけでなく、東京にいても、新潟に住んでも、どちらかが「暑い暑い」とクーラーの設定温度を下げれば、一方のお方は「寒い、寒い」と言って相手が席を外した時に設定温度を上げるというイメージであります。
八門はそれだけでは決定的な吉凶を論じることは出来ません。
でも、基本的な性格の違う二人が同居すれば、お互いに、「こいつとは上手くやっていくには難しいぞ」と思うことは当然。

ちと、流派間の反吟の相違について語りたくなったので、UPしてみましたです。