2021
12.17

人相を極めるには雨の日も有効であります。

前にも書きましたが、一般の人相本で扱っているのは、肉付きとか皺などであります。

眉間に、段鼻のお女性は、どんなに愛する男に対しても、いつか必ず反抗的な態度をするとか、眉間に縦皺のある女性はヒステリーだとか。

「そんなことは人相を知らなくたって分かる」
そりゃぁ、雰囲気で分かりますとも。

けれど、眉間の縦皺は締め付けの良い名器を隠し持っていることまでは、あまり知られてはおらない事実なのであります。

でも、まぁ、そういうことは拙著の「東洋観相秘占」に記されていますから、読めば分かります。

記されていても訓練をしないと分からないのが、血色と気色であります。
いや、その前に『実相』を知る必要があるのであります。

雨の日の電車が、その訓練に最適であります。
走る電車に、雨は斜めに吹き付けます。
しかし、雨は空からまっすぐに大地に降り注ぎますです。
斜めに走る雨を、まっすぐに落下していると見る。
これが訓練であります。
意外に簡単であります。

これが出来ますと、
「他の男と寝たね」
「えっ…」

どんなに愛を誓っても、いや誓うだけ人の心は弱いのであります。
些細なことで相手を裏切ってしまうのが、世の常。

相手のわずか、ほんのかすかな違和感から、実相を見られるよーになりますです。

その極意を会得して、はたしてイイのかどーかは別の話ではありますが。