2022
02.09

断易に使う神蓍の、取り外しのできる押さえ木棒が、緩まったときは、何らかの改善をしないといけませんです。

いぜん、厚木市の、いまはなき百貨店のパルコで鑑定していた時、神蓍を振ったら、木棒が外れ、ガラスごと吹っ飛んでいき、エレベータの扉にあたり砕け散ったという、痛ましい過去をもっております。

神蓍の、この押さえ木棒は、使っているうちに緩んでくるものであります。
始めっから緩い場合もありますです。

これを改良するには、木工ボンドが有効であります。
画像の如く、木棒をはずし、角の部分にボンドをもっこりと塗るのであります。
そして、そのまま24時間放置して自然乾燥させればOK。
木工ボンドは乾いても弾力が残りまして、ギュッとセットすれば、完璧であります。

言わずともがなでありますが、ボンドが乾く前にセットしてしまうと、抑え木棒がガッチリとくっついてしまうので、その点だけは注意してくださいまし。
乾いたと思っても、セットして、うまくキツメに噛み合うことを確認しましたら、いちどふたたび外して、完全に乾燥させることが安全かもしれませぬ。

抑え木棒が、いちいち外れたり、緩いとですね、集中力が散漫になり、イライラするものですから、この改良は不可欠なのであります。

道具は、手になじむまでに、毎日使用していたとしても、半年はかかるものであります。

面白いことに、
「なんだコイツは!」
なかなか手になじまない道具ほど、あとで可愛くなるものであります。

これはお女性にも言えることかもしれません。
会うたびに、腹だだしくさせられるお女性ほど、手放しがたい存在になったりいたします。
あるいは、ベッドでもおざなりのお女性がいまして、
「まじめにセックスしろ」
と、お尻を二発三発、ひっぱたいて、それはプレイとしてのスバンキングとは別にですよ、ひっぱたいて、つまり駄馬を駿馬に改良していく成長の過程を観察するのが楽しくて、しだいに自分自身が知らずに、そのお女性にのめっていくのでございますです。
そして、駄馬ほどお金もかかるものであります。が、そーやって磨いたお女性が、たとえば街角で、たとえば電車で、すれ違う男たちが好色な顔で振り向かせる瞬間の、調教師としての私メの優越感を秘めた喜びといったらございませんです。

神蓍という道具と、お女性を同じモノとみなして失礼ではないのかというご意見があるかもしれませんが、
「同じモノとみなして正解です」
と堂々と胸張って宣言することができますです。

不完全なモノを直しているつもりが、不完全なモノを受け入れられるように、じつは自分自身が変化しているのかもしれません。

数個の神蓍とサイコロがあります。
真新しいものになじむませるために、
「こんどはお前の番だぞ」
言い聞かせながら、古い神蓍、古いサイコロと、交互に使っているのでございますです。