2022
03.19

十傳スクールの講義の前に、珈琲をいれるのが、このところの習慣になっております。
講義の直前は、それがリモートでも、とても緊張するのであります。

コンビニやカフェで珈琲を求めるのも良いのですが、マインでいれた珈琲は香りがよわいように感じるのでございます。
むかしからある喫茶店はなくなっているし、また存在していても、気のせいか、妙に威張っているように感じられてしまいまして、とすると自分でいれる道しかないのであります。

濃い目の酸っぱいのが気に入っております。
たまに、そんな望んだ味加減にいれられた朝は、
「今日の講義は上手く行きそうだ」
すこし安心するのでございます。

歴代の師匠たちから受け継いだ数々の技術に工夫をこらし、それを受講者のみなさまに公開し、さに発展してもらうのが私メの仕事だと、この頃になって分かってまいりました。
その工夫とは、お客様の鑑定をとおして会得した、いくつかでございます。
理論の占いではなく、実占での占いであります。
むろん理論的にも矛盾を孕んでいてはいけません。

世の中は判断するいくつかのベースがございます。
統計的なことを基準にして判断したり、科学的なことや、情報を判断の土台にする方々もいるでしょー。心理学的に分析するお方もいます。
それらの人たちにとって、
「へぇー、占いですか~」
程度の分野かも知れません。
しかし、私メは、いつのまにやら占いを判断の最重要な基本に置くよーになっていますです。
そう、いつの間にかです。

でも、
「占いでイイおん」
と、諦めるというか、腹をくくるというか、ハズれたとしても仕方なしと覚悟を決めてしまうと、へんにカンが冴えてくるのでございます。
「不運だと落ち込んでいるよーだけど、その生き方を貫いていれば、きっと時代とリンクする時が来るぞ」
みたいな予感を、たとえばお客様から感じ取ったりいたしますです。

てなことを考えつつ珈琲を喫するうちに、
「いけね、あと五分で講義が始まる…!」
講義の前の珈琲タイムはじつに貴重なのでございますです。