2022
05.08

スクールを終えると、激しいまでの空腹に見舞われるのでございます。
疲労にベッドに崩れる時もございます。

空腹感と疲労感で、空腹感がまさりました。
小銭入れをひっ掴み、早稲田駅まで10分ほどのゆるい坂道を急いだのでありました。

交差点を折れたところに、『王将』の赤地に白抜きの看板。

「焼き餃子5人前!」

臭うわ臭う、ぷんぷん餃子の臭いのする手提げを片手に、ふたたび事務所へ。

途中で買ってきたキムチ(日本製)を開き、ヒムヒムと喰うのであります。

すると、そこは事務所ではなく、神戸の三宮の王将の店内。カウンターの隅という錯覚に酔うのであります。
神戸で十傳スクールの講義をしたのは、何年前のことだったか。
3年ほど毎月、いちど土日のペースで通ったのでありました。

楽しみは、土曜日の夕食
王将での餃子でありました。
餃子5人前の他、中華丼と、レモンチューハイ二杯。
あとはホテルのベッドにぶっ倒れるのでございました。

ときには、「センセイ、飲みに行きませんか?」と誘われ、断れずに、21時ぐらいで切り上げ、いそいで王将のドアをひらくと、
「今日の営業はおしまいです」
ああ、来月まで持ち越しか~

餃子は、関西の方が数倍美味しいのであります。
それでも贅沢を言ってはいられません。
早稲田店の王将に、
「美味い」
と、自分をかるく偽るのでありました。

神戸か…。
こっそりと旅行してこよーか。
そんな心の誘惑にかられるのであります。

六甲から吹き降ろしてくる、甘い香りのする乾燥した風を思い出しました。
そして餃子と。

タンタンタンタタン♪つぎは神戸~
新幹線のアナウンスもよみがえったのでありました。