2022
06.19

コレは何でありましょーか。

私メが、まだ人種差別ではなかった頃、朝鮮人に教えられた食い物であります。
岩手県の北、八幡平に入植していた多くの北朝鮮人が、その入植後、モリオカの本町裏に住み着き、友人を介して知り合った家族の夕飯で知りえた料理なのであります。

「あまり近づかない方がイイ」
と亡父が首を傾げるのを、
「国は違っても同じ人間ではないか」
まだまだ青い少年だった私メの反論であります。
「みんなからイジメられているなら、僕が守るんだ」
やがて亡父の忠告が、身に染みて理解できる体験をするのですが、それは数年後であり、それはそれとして、長屋で生活している極貧の北朝鮮人家族の夕飯は衝撃的でありました。

異臭の料理。
鶏肉にニンニク味噌をすり込んで焼くという素朴な料理でございます。
食いながら、友人を介して知り合いになった男の頭を、そのオヤジがボカボカと殴ったりするのも衝撃的でありました。
そして、目の前で息子を殴っておきながら、私メには、妙に愛想よく、黄色い眼で作り笑いをして、鶏肉を「食え食え」とばかりに盛ってくれるのでありました。
隣にいた弟は、すばしこくオヤジの拳骨をすばやくすり抜けるのでした。

しかし、当時の私メはニンニクなるものを知らず、ただただ
「臭い」
しかし「美味い!」のでありました。

さて、本日の茅ヶ崎はムシッと暑く「奇門遁甲カレンダー2022下半期」の注文が来たのでポストに投函。その足で、スーパーに立ち寄り、白モツを購入したのでありました。
こんな日は、コレだ。
つまりはコテっちゃん風。

味噌に酒と砂糖とすりおろしのニンニクを投入し、白モツを入れ、30分待ち、それを魚焼きで焦げ目がつくまで焼くのでありました。
それからフライパンで汁気を飛ばして完成。

中華料理や韓国料理を絶対に食わないと決めている人種差別の私メで、その人種差別に気高き誇りを持っているのではありますが、本日だけは、昔の北朝鮮人に教えられたゲテモノを堪能するのでありました。
ご飯は三杯くらいはペロリであります。
コテっちゃんなど目じゃありません。

北田くん、お元気でしょうか。
おとなりの北館さんお元気でしょうか。