2022
09.04

メーテルリンクの童話の「青い鳥」のチルチルとミチルの兄妹が、青い鳥を探しに行くよーに、私メも美味しいラーメン屋を探しておりました。

しかし、チルチルとミチルの兄妹が、青い鳥を探せないのと同じよーに、
「ココだ!」
美味しいラーメン屋はなかなか見つからないのでありました。
見つけたとしても、二三回かよううちに、味が落ちたりして失望するのが常でございました。

童話「青い鳥」では、結局は、青い鳥は自分の家の中にいたというお話であります。
読後にひどい失望に襲われる童話でございます。
つまり、幸せとは、じつは自分の身近にあるものだという内容だからであります。
「貧乏者は夢を持たずに、いまの生活に甘んじろ」
これが「青い鳥」の主題なのであります。

たしかに、私メも、美味しいラーメン屋を探し求めているとは申しましても、TVの食レポのタレントがわざとらしくラーメン屋をのきなみ試すよーなことはいたしません。なんとなく、であります。
「おいしいラーメン屋を探してんだよね」
と言いながら、それはポーズでありました。

自分で作ろうという気持ちが皆無でもございました。
とくに塩ラーメンは、
「塩ラーメンはね。数あるラーメンの中でももっとも難しいモノなんだ」

そんなことを耳にし、職人の技だろうと、自分でこしらえることを諦めておりました。

函館に行かなければダメなんだと、塩ラーメンの旨い店がある函館の店を思い出してはため息をついていたのであります。

ところが、なんの拍子にか
「自分で作れるのではないか」
と思い立ったのでございます。

そして、出来たのが画像のヤツ。
五分も要しません。秘伝のタレなどでもございません。
市販のタレなどでもございません。アレは体に悪いものが混じっておりますから。
自分の家にあるダシと塩で十分なのであります。
でも、いままで食ったなかでは、最高のレベルのお味。

「青い鳥は自分で作り出せるのだなぁ」

どこか運勢や運命学とか、そーいうモノに近い感じでございます。