2022
09.06

祖母からの遺言が出てまいりました。
27年前に亡くなったのですから、書かれたのは、それ以前と言うことになります。
「遺書」とありますが、遺言でございましょう。いや書置きです。

祖母キヨセとあります。キヨセは祖母の名でございます。母キヨセではなく、祖母という表記で、私メに宛てたものであることは明白。
私メは、はじめて目にするものなのであります。

先祖たちのすべての遺品をお茶箱にしまい込み、茅ヶ崎の家に持ち込んでおります。
実家に置くと、他宗教を信仰する老母に破棄される危険があるからであります。

お茶箱を開け、偶然に出てきたのでございます。
3代前の祖母と祖父の馴れ初めからはじまり、先祖のこと、そして8人の子供(私メの踊叔父、叔母、伯母)のことを細かく記してありました

内容は、それら叔父叔母たちで、孫である私メの代まで色々と迷惑をかけることだろうが、よろしく頼むという事前の謝罪でございます。
それは、しかし、予言に近く、
「いかにも、いかにも、実際、タイヘンだでば」
まるで見たような事項なのでございます。

20枚に及ぶ「遺書」でしたが、最後のページに、やはり『宗教』についてが並べられておりました。
朝鮮教に汚染された自民党の話題が取りざたされている昨今ですから、まさにタイムリーといえばタイムリー。
私メの母親が新興宗教に染まっていることに対する危惧なのでありました。

もしも、他宗教をオノ家に入れるようなことがあれば、オノ家は滅ぶだろうという意味の文章で締めくくられておりましたです。

けれど、これらの内容は、生前の祖母から耳がタコになるほど聞かされておりましたので、目新しいことはございません。

実用性のないほ大きいだけの屋敷を建てたのも、先祖から預かっている土地などを、外戚の方々に乗っ取られないためでありました。事実、そーいう疑惑が出たことがあり、そのような野望を諦めてもらうための屋敷の建て替えでございました。そして、まだまだ無駄に大きくするつもりでございます。
占いをするよーになってから、守護霊が応援してくれている不思議な現象が連続しておりますし。

また、伯母が3人生きていますが、もしも、その叔母たちより老母が早く死んだときは、オノ家の墓に老母の遺骨を埋葬しないことも、親戚たちへの見せしめとして心に決めておるのでございます。
実母という肉親と、また他宗教を信じる母親。いかに向き合って付き合うか。
モリオカに戻り、老母の話し相手となり、肥料をこしらえながら、一方の視線では仏壇などに他宗教の気配がないかチェックいたしますから、じつに疲れるのでございます。
安倍を暗殺してくれた山の神の気持ちが少しは理解できますです。

この「遺書」は額縁を買い、いずれ静かになったら納屋にでも飾ることにいたしますです。