2022
09.17

アボカドを買いました。
買うつもりは直前までなかったのです。
バラで140円。
つい何故かカゴに入れたのです。

事務所に着き、買ったアボカドをしばらく弄んでいましたが、どーいうものかと包丁で割りましたら、大きな種がありまして、実は硬いのでした。食えたものではございません。

なにしろ、アボカドをいままで手にしたことはございませんでした。
しかし、サラダだったかで口にしたことはあります。
もっと、トローッと柔らかなものだったよーな気がいたしました。

で、電子レンジで3分。
柔らかくなりました。

さて、どーする。
冷凍庫にカチカチに凍らせた食パンが1枚あることを思い出し、取り出しました。

どうしてパンなのかも分かりません。

しばらく仕事とかをしたり、鑑定をしたりで、アボカドとパンのことは忘れておりました。

そーだと気づいたのは今朝のこと。

アボカドを潰し、ナンプラーと混ぜ合わせ、そのパンにコテッと塗りました。
「そーだ!」
オヒャレなカフェーで、どこかのお女性がパンの上に目玉焼きのよーなものを乗せて、これまたオヒャレに食っていたことが、記憶から浮かび上がったのであります。

その記憶に導かれるまま、沸かしたお湯に酢を注ぎ、生卵を入れてグルグルと渦にして回しましたです。
そして、アボカドの上に。
「おおっ、オヒャレだーん~」
ひとり呟いたのでございます。

或る出会いから運が変化し、右往左往しながら、いつの間にか易者になった自分自身と、このアボカドのトーストを重ね合わせたのでありました。
易者になろうとしたわけではございません。
いまでも易者である自分に驚いております。

ひとつの、ささやかなキッカケ、それも偶然のキッカケによって始まり、その延長線上にいるに過ぎないのでございます。
「運命だったのかも」
眩しい秋の日差しを眺めつつ、スクールの講義前のひとときなのでございました。