2022
10.01

むかしは良かったと言いたいわけではございません。

西洋では古い建物は、観光の目的のために保存されておりますが、古いまま使用したら、とても不便でございましょう。
日本でも長州を旅行しますと、武家屋敷とかが保存され、入ってみると、必ずといっていいほど、棟木に頭をこっぴどく打ち付けてしまいます。
百年もむかしの人たちは、
「チビだったのだなぁ」
思い知らされ、やはり新しい設備のある家が絶対だと感じるのでございます。

でも、それでも画像のよーな古い庄家が残っていますと、
「ホッとする~」
なのでございます。

古い家を眺めていますと、芋づる式に幼い頃の記憶が鮮明によみがえったりいたします。
実際は、そこで遊んだことなど一つもないのに。

クラシックカーなども魅力でありますし、古民家も一部の男たちにとっては美しい夢、憧れであります。

しかし、それらが欲しいかといえば話は違いますです。
不便でしかたないことでしょー。

また、クラシックカーや古民家の好きなお女性がいたとしたら、やや敬遠してしまいますです。
古民家を改造してお店をやっいるお女性でも、プライベートは近代的なマンション住まいであって欲しいのであります。

クラシックカーや古民家を好む男と恋仲になったお女性は、すこし悲劇を感じますです。
古い車の助手席から「新しい車が好きなのに…」とこちらに視線を投げかけるお女性の複雑な表情。
古民家に住み、なんだか時代から取り残されたよーに、どこか野暮ったくなったお女性の「このままかしら、ずっと」と言いたげな不安な表情。

それら古いものは維持するのではなく、滅びるからイイのであります。
消え去るから美しいのであります。

時間は未来への一方通行。
過去に戻ることは絶対にできません。

この大原則を見失うと、運勢は空回りをはじめ、ついには「不幸」という国の住人になるのであります。