2022
11.20

年に一度は、カキフライをどっさり食うことにしております。

生カキは大量には食えませんが、フライは別。
もう箸が止まりませんです。

カキフライが恋しくなると、そろそろ、
「冬だな」
嬉しくなるのであります。

原稿の仕事で忙しかった頃は、カキフライをむさぼった記憶がございません。
現在みたいに、出版の仕事を自分で制限しはじめてから、カキフライのしやわせを味わえるのであります。
出版依頼がきますと、有難いお話ではございますが、
「辞退させてください」
断っておりますです。

十傳スクールをやっておりますと、いい加減な本を出すことがはばかれるのであります。
出版社は、結局は体裁をつくろうよーな仕上げを目指します。
「この表現は…」
とかに応じておりますと、こっばすがしい出来となり、便所でギャッ! と飛び跳ねあがりたくなるのであります。

本は、自分で作るのがイチバンだという境地に達したのであります。

そんな面倒に惑わされることなく、カキフライを味わえる冬の始まり。
となりにお女性がおればなお宜しいのでありますが。