2023
01.20

はじめての町で、まだ時間があったので、茶でも飲んで時間をつぶそうと、入った店が、フクローカフェーでありました。
「しまったかな」
出ようとしましたが、タイミングを逸しました。
客は私メひとり。

別にフクローに興味があるわけでもなく、注文したココアも飲んでしまい、さりとて店を出るには時間が早すぎ…。
つまり出るに出られぬ気まずさがあり、ぼんやりとフクローを眺めることになったのであります。

店員の女の子は、しきりにフクローの頭を撫で、私メにもそーしろというように勧めるのでありました。
店内に10羽のフクローがいて、種類も違い、その10羽がヤケに人になついているのであります。
「はあ」
せっかくですから、フクローに接近しましたが、それ以上の親しみは遠慮いたしました。
フクローたちは、私メを興味深そうにホーとかギーとか鳴きかけるのでしたが、なにしろ猛禽類。
キンタマでも攻撃されたらかないません。

しかたなく隅に積み置かれた「フクローの飼い方」を読むことにしました。
フクローは20年以上の寿命があるそーで、食い物は生のウズラの肉とか。
「ほほぅ」
別にフクローの鳴きまねをしたわけではございませんが、興味ある一文にぶつかったのであります。
ーーフクローは勤め人にはお勧めできませんーー
コレでありました。
日中、留守にしている人にはフクローは飼わない方がいいでしょう、と。なぜなら、置き餌をしていると、フクローは、その餌を自分で見つけたと思い込み『自主性に目覚める』からなそーであります。自主性に目覚めると、フクローは飼い主になつかないとか。あくまでも餌はその都度、手から与えるよーに。

これは衝撃っぽかったです。

人間にも当てはまるなぁ。

自分で稼ぐことを知ると、もう人には使われたくなくなり、そのうちに反抗的になるなぁと。

占い師を目指しているサラリーマンの皆さんに通じますです。
1000円でも2000円でも自分で稼いでみてください。
最初の出発はそこからでございますです。