2023
03.19

職場でイジメにあっている、という相談を受けたのは昨年、2022年の暮れのことでございました。

私メは会社勤めをした経験がございませんが、占いの仕事をしているうちに、どの職場でも似たよーな悩みがあることを知り、
「地獄ですなぁ」
と思うのであります。
対処方法としては、「現状に甘んじるか」「逃げるか」「立ち向かうか」しかございません。

画像の相談者が精神科医のカウンセラーに予約したと言うところから、私メの鑑定は始まりましたです。
「カウンセラーに相談しても無駄でございましょう」
それは、相談者を意味する〇印の酉から見て、カウンセラーをあらわす寅の子孫は絶の関係だからであります。酉父母は、休囚し日冲を受け、力が弱いのであります。
絶を見たら、長生を探すのがセオリー。
が、三爻の巳の長生は空亡。その巳に駅馬が付していますから、転職を考えている様子がうかがえます。
「転職も無駄です」
となれば、「現状に甘んじる」はもってのほか、そして「逃げる」選択は捨て、「立ち向かう」しか道はございません。

聞けば、敵は同僚とか。
「殺さねばなりませんねぇ」
ふつふつと鑑定に熱が入り始めたのであります。

さて、同僚ではあっても敵となれば用神は△の応爻の申でございます。
たしかに寅巳申の三刑でありますが、桃花煞と卦身のついた上爻の子の兄弟を、この同僚と取ることにいたしました。
今のままでは相談者は動いて上爻の子の相生が働き、子の兄弟の同僚に利用されることになります。

目を付けたのが、三爻の巳。空亡ではありますが、明日になれば空亡が解けます。巳ー酉ー丑の三合が形成され。運から見放された相談者に、人間関係の助けによって力が付きます。
相談者の酉を考察いたしました。丑が化出しています。
『回頭の生と取るべきか。化墓か。それとも官鬼に変わってヤバイと見ればいいのか』
断易家を悩ませる取捨の問題でございます。

「守衛とランチを食え」
これが、取捨の問題から出した私メの答えでありました。
そこから玉突きのよーに開運が見えてくると判断したのであります。
守衛は元警察官だと聞き、この確信を強めたのであります。

さて、3月17日。移動の発表があったみたいであります。
「敵が別の課に飛ばされました!」
この一報が入りました。

あとで詳しく聞いたところ、守衛とランチをし、同僚とのいざこざの現状を聞いてもらったところ、その守衛は敵である同僚にすこし圧を加えたよーであります。これが丑官鬼と上爻の子の剋合。さらにお局様が味方に入ったとのこと。これが巳ー酉ー丑の三合。
そして組合の上司の問題に発展。五爻の戌の官鬼が合起して、子兄弟を剋したのであります。子の兄弟は上爻。飛ばされても仕方のない爻位でございます。
相談者のしたことは、守衛とランチをしただけ。
「この世からも飛ばされればイイですね」
と私メは答えたのでございました。

4月1日まで、同僚と一緒なので、嫌みをされるはず(化出爻官鬼)ですが、それまでの我慢でございましょう。

断易は吉凶だけではなく、こういう活きた使い方もあるのでございますです。