01.16
まことに奇妙な商売であります。
人の運命を鑑定を生業とする自分を、なかば軽蔑し、なかば感心するのでございます。
運命を鑑定する方法として、命・卜・相という三種類の占いがございますが、その中の相の占い。
人相とか手相とか、形で占う分野を相の占いと申します。
人相で、耳は「生涯、その形を変えない」と言われております。
亡父の死体を前にして、まっさきに視線を集中させたのは「耳」でございました。
「これは父の耳ではない」
それほど、縮こまっておりました。
死んだ直後に変形したものと判断いたしました。
生きていた時の耳とは、その形があまりに違っておりましたから。
さて、画像の坊主。私メであります。
まだオムツをつけていた頃でありますから一歳になったか、そこいらの生まれてホヤホヤの頃でございましょー。この現場をなんとなく記憶しております。
すでに耳の形となっております。
耳は生涯変わらないという点で、その耳判断なるものが出来たようでございます。
変わらないと言っても、柔道家などは、その寝技の練習において耳を畳にこすりつけたり致しますから、かなり変形するものであります。
ふと思うのは、美容整形で、目や鼻を整形いたしますが、耳を整形対象としたことは聞いたことがございません。
「このホクロを取った方が良いかどーか」
と額のホクロを指で示す人はおりますが、「耳の形を整えたい」という人は、私メの鑑定ではゼロでございます。
さて、この画像は現在の私メの耳であります。
自分撮りなのでピントがぼやけておりますが。
ふむふむふむ。
変わっていないと言えば変わっておりません。
少なくてもかなり似ておるのは確かであります。
垂珠がやや膨らんだかというくらいでしょーか。
妙な円形が三つ、さやえんどう豆みたいにございますが、それはそれで別の話題になるから止めますが、幼児期の耳と比べてみても、あまり成長していないことを興味深く受け止められるのでございます。
こんなことを日々、観察したりするのが易者なのでございます。開運、衰運を判断の材料として、相談者の行動に、GOとかSTOPをかける時にも、耳相をみたりしているのでございますです。
可愛い小野家の若様
流石に素敵な御洋服を着ていらっしゃいます
何かにロックオンしているところなのでしょうか
幼いながら獲物を捕らえる目をしております
確かに耳の形は変わらないものですよね
指名手配犯を探す時も耳の形が重要になってくるそうなので
生涯変わらないのでしょうね
変わるとすれば耳たぶが大きくなるか ならないかなのでしょう
●十傳より→光陰矢の如しでございます。