2011
09.09

季節限定のチューハイというものは、時として辛い思い出をかきむしるようであります。

また秋が巡ってきて、梨の味のチューハイが出回っているのであります。安い梨を食うよりずっと梨の味覚を堪能できるのであります。

ああ、去年の秋は、これをあのお女性と飲んだったけなぁ、とか思い出したりするようであります。
真昼間に雑踏の街の駅で待ち合わせ、コンビニで買ったチューハイをぶら下げながらひとすじ裏の通りに折れて、そのまま…。

それから髪をほどいたお女性と、これをそそいで、ちいさくグラスとグラスをあわせるのです。
「何のための乾杯?」
なんてことは聞かないのであります。

「おいしいわね」
「おいしい」

春には桃のチューハイだったでしょうか。
季節ごとに限定品が売り出され、不意に店頭から消えるのも不思議であります。

お女性との関係もおなじように消えていくのであります。

いいえ、そんなきれいな別れ方なんてできるはずがありません。

が、一年もたつとチューハイによって記憶をよみがえらせ、つい購入してしまうのでございますです。

画像の背景は福山雅治のデビュー曲の「追憶の雨」ならぬ「追憶の飴」なそうであります。

14 comments

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  1. ドキッとしました。
    私のことかとおもいました。
    梨味の缶チューハイって、彼との想い出です。
    十傳さんは千里眼ですね。

      ●十傳より→ワルイ事を知ってますね。あほう子殿も、いろいろと。

  2. その角を曲がる前に、お部屋へ行く前に、
    コンビニで買い込むのって好きです。
    遠足の前日の楽しみな気持ちに似ていて。

    その、楽しみな気持ちがずっと続くといいのに。

      ●十傳より→はかなくせつない時間でありますですね。遠足の前日にどうしていたか、おもいだそうにも思い出せないことが多いものであります。遠足のほうが楽しすぎて。

  3. 私には追憶の福山雅治でありまして、一度だけ何もかもすっかりと騙されていた事がありましたが、その人のイメージが福山様とだぶるのであります。ただただ、その人しか見えていなかった私が大馬鹿なのですが、事実が明らかになっても嫌いにはなれませんでした。その人と知り合えた事の喜びの方が現実を上回りました。だから今でもその人との事を苦々しくは思いませんが、福山様、となると心がチクリといたします。

    ●十傳より→恋愛とは、大バカになる楽しみでもありまです。利口では恋はできませぬ。

  4. <恋愛とは、大バカになる楽しみでもありまです>

    ¡ Si ! であります。。

    自分が<私が>好きになった人に 間違いも後悔もないわけです
    私の人生上  今、楽しいのですから~

    あと(老いらく?の)恋には はなはだしい勘違い も必要かと
    あ、必要ではなく 故意に勘違いしてる方が愉しい恋 
    みたいな気もいたしますわ  

    では 行ってきます~! ライバル来る日なんです 戦闘開始っ!!

    PS:ミオナのお好みは 藤木・本木・浅野・翼 です 
    一人増えました よろしくお願いいたします。。 

    ●十傳より→法悦などと賢ぶっている奴らには分からぬ愉しみなのでありま。

  5. PS2:

    ただし・・あまりに親切にされて 気分良くしてるうちに
    練炭なんかで 焼き殺されないように 注意は必要ですね。。

    それも 死んじゃえば わからないですけどね~ 微妙。。

      ●十傳より→一酸化炭素は空気より重いですから、お疑いのばあいは、騎乗位をおすすめいたしますです。

  6. 辛くした事、辛くされた事・・・。
    不思議と恋愛では、良き思い出と変わるもの。

    デジャブーのような感覚に遭遇した時、
    「あぁ、あの時のにおいに似てるなぁ・・・」
    なんて、思うわけです。

    「どうしてるかなぁ・・」なんて。

    ●十傳より→この男の、追想するたまらない哀愁を、どーやらお女性ときたら理解できないらしいのであります。女は上書きタイプだからだとか。ホントでありましょうか。80年代っぽい意見としてまずは聞きとめてはおりますが。

  7. 引きずるのは、大抵、男のようです。

    「そうだっけ・・・?」
    なんて言われた日には、「あぁ、そうでございますね」
    と自分の黒板を無表情で消すようです。

    何も無いよりは、何かあった方が楽しいかもです。

      ●十傳より→女ごとにすべてのメールとかをフォルダとして保存したいくらいでありますです。

  8. 女は上書き保存、男はフォルダ保存とか言うマニュアル系サイトやら
    マニュアル本、確かにありますね。

    男の人は、嫌な思い出も綺麗な思い出だけ残してフォルダ保存してしまうとか。
    その点、女はこの人、無理!というスイッチが入ってしまうと上書き保存も何も
    どんなに長く付き合おうが、月日年数経つにつれ、よほどのキッカケがなければ
    思い出すことも無いのが女かもしれません。あくまで自分はですが。
    他の女の人はどうなのかは知りませんが。

    男はバラ捲き型、女は一人に安定型がそうさせているんでしょうかねぇ。
    そういうところが男は女の肉体浮気が許せる人が少なく、女は男の精神的つながり
    浮気が許せる人が少ないってことにもつながっているのでしょうかね。

    彼氏が居ても、旦那がいても、あとくされない定期型セフレとか定期不倫って理想ですね。

    ●十傳より→定期型セフレは女側からも理想でありますか。新しい関係ぽくて、甘えてしまいそうでありますね。その時だけは、好きな自分でいられそうであります。

  9. 男の人が、女が万が一、妊娠した時に本当に俺の子なのか?と疑いをかける場合や、
    妊娠した時、本当に貴方の子なのよと信用を得ないといけないことから、
    男は女の肉体浮気を許せる人が少ないのと、女は男に精神的繋がりのある浮気をされると
    そちらの女性に移行される可能性が高いので安定関係ができなくなるので女は男の
    精神的繋がり浮気を許せる人が少ないって話しはあるようですよ。

    男のバラマキ型本能と女の安定型本能の性差も関連してるんですかね?

    そういうのが男はフォルダ保存、女は上書き保存につながっていく臭いのかも。
    女は完全に上書き保存です。彼氏ができると、直前の彼氏はほぼ、頭から消えています。
    他の女性はどうでしょうか。私だけですか。

      ●十傳より→他のお女性も、言われてみますと上書き的でありますね。あれほど快楽にのたうち、「あなたじゃないと」とか「コレが欲しかったの」と言っていたのに、別れるとケロリでありますから。男の方があとを引きますですね。たしかに。

  10. 全部が全部、上書きではないなぁ…。
    別フォルダも少し存在してます。

    10代の多感な時を一緒に過ごした彼のことを、朝の空気がピリッと冷たくなると思い出します。
    もうすぐ誕生日だな~なんて。
    彼の奥さんは、あたしによく似ています。
    そしてあたしも、彼によく似た人ばかり追いかけてしまいます。

    エッチがとても上手なおじさまっていう秘密のフォルダもありますし。

    ●十傳より→時間差もありますでしょうね。完全に忘却してしまっている相手もおりますから。「私です」ってドアに立たれても、誰なのかおぼえていないってことも事実あるのであります。フーゾク嬢もこれにちかい経験をお持ちかと…。

    • わたしはフーゾクの仕事はしていませんが、
      どうしても下の名前が思い出せない人がいます。
      その時は確かに好きだったからお付き合いしたんだと思うんですけど…。
      完全に忘却の彼方へ行っちまったんですね…

      覚えていない人が「私です」なんて…怖すぎ。
      先生チビリませんでしたか?

        ●十傳より→名前は記憶していたのですが、実物に対する記憶があいまいであのました。おそらく顔じゃない部分を観賞いたしていたのでありましょう。あたかも水着美人が冬になると見分けがつかなくなるように。

  11. お気は確か? を出された中性著者の方の恋愛指南書に

    身も心も やられております。。

      ●十傳より→ゲイは苦手であります。

    • 実は今度 知人の紹介でゲイの人に 会ってきます。。

      まあ 恋愛相談みたいな 占い(アストロダイスとタロット)を
      してくれるそうですが やはり ゲイは 所詮男性?
      <男性側>の視点なのでしょうか・・・?

      ●十傳より→ゲイをみるにつけ、日本でも兵役が必要ではないかと思うのでありますです。それがいいすぎなら、本当のゲイがいるのか、みんなゲイを演じているような気がしてならないのでございますです。

  12. 女は完全に上書き保存…
    直前の彼氏はほぼ頭から消える?
    上書き保存というよりも上塗り保存っぽいですね。
    あたしは、自身、安定型本能、上書きタイプだと思っていますが、1章・2章・3章…派です。
    あたしの上書きは、破局の後に新たな恋が付け足されていくのです。(一部点々と黒塗りあり)
    過去の彼との思い出は、快・不快にかかわらず記憶され、いつでも自在に取り出せます。
    思い出すことがストレスであれば脳が抑制(黒塗り)するのでしょうが…
    ウジウジ悩んで悩んで最終的に自分の思いを精査して別れを決めてきましたから、
    過去の方々に未練なんてこれっぽっちもないのです。
    ただ、ただ、憶えているんです。恋以外の思い出と同じように…
    男性が過去の女性を追想すると、
    未練があるんでしょ?と心乱される彼女さんが多いですが、
    単なる思い出になっていると解釈すればいいと思います。
    元彼が過去の思い出を共犯者であるかのように口にする時、
    たとえ詳細に憶えていたとしても憶えていないふりをしますね。
    あたしにとって、反応すること=思い出を共有することは、関係することと同義です。
    もうそういう対象ではない相手と思い出を共有したいとは思いません。
    思い出は、あくまでもあたしだけのものであります。
    古いですが、百恵ちゃんのイミテーション・ゴールド「声が違う 歳が違う ~略~ 去年の人とまた比べているー」というように未練を残して次の人とお付き合いされる方も多々おられるようです。決してお勧めしませんね。孤独を味わいつくして過去を清算したら、ようやく次をみることができるようになると思います。言い寄ってくる間に合わせの男が、孤独の解消になる確率は極めて低いと思います。虚しさだけが蓄積されていくなんて結果に…

    振られると、あとを引く時間が確実に長くなりますね…くすん

      ●十傳より→なぜかお女性の前で、過去の恋の想い出話をするってのは、不思議に楽しいモノなのであります。コレで数回、墓穴を掘っていますです。