2011
11.10

恥ずかしながら、夕べは、このようなニューミュージックのコンサートにまいりました。

茅ヶ崎文化会館で、ある、ということを少し前に知っておりまして、チケットを用意していたのでございます。

尾崎亜美が歌う「オリビアを聴きながら」を聴きたくなったのでした。

いまなお、お女性がカラオケで人気の「~あなた、わたしの幻を愛したの~」ってヤツです。

評価は敢えて言いませんですが、会場の前三分の一の老人たちは総立ちで、ノリまくっておりました。なかには踊り出すお女性もいて、若いと思って振り返るのを待っていたら、40台のめんこいお方でございました。

恋はマボロシを愛することなんだろうと、つねづね思っていまして、マボロシをマボロシだと気づいたときが恋の終焉でございましょう。
相手の「本当」を見たとき、それでもそれがマボロシの続きであれば、恋は愛というものに名を変えて結ばれるものかもしれませんです。

「見損なったわ」
「期待ハズレ…」

なんて、そんなことを直接言葉にはいたしませんけれど、私を見るその目が、夢から覚めたような白々した色を刷くことを、私メは幾度か経験しておりますです。

それは、射精したあとの男の表情…といえば、お女性は理解してもらえるかもしれませんですね。

恋はふたりでみる夢。
夜の夢は゛どんなに愛し合っていても別々でありますから、せめて起きてみる夢だけはいっしょに見させてくれるように神様のようなものが配慮してくれたのかもしれませんです。

そんなことを考えつつ、バカにノリのいい湘南の老人たちの大騒ぎのなかに身を置いていたのでございます。

帰りは、そんな老人たちが団体をなして駅までの道路をふさぎ、高校生の男女が、世紀末の化け物にであったように、圧倒され、追い越しも出来ずに、われわれの後ろをついてくるのでございました。

「あなた私のマボロシを愛したの~」
なんて、自己愛な歌詞でありましょう。

そういう自分を肯定することも、たまにはよろしいようでありますです。

12 comments

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  1. 最初に、あまりにもイイトコばっかり見ちゃうと、
    ほんの少しのことでガッカリしますよね…。
    逆に、
    いつも冷たい感じの人が、たまーに優しいと、それがごく普通のことでも、ダイヤモンドのように輝いて見えたり。
    じゃあ、最初からダメな感じでいけばいいのかといえば、
    それじゃあ恋は始まらない…という加減が難しいんですよねぇ。

    「オリビアを聴きながら」は、あたしは杏里派です。尾崎亜美もいいですけどネ。

      ●十傳より→作ったのが尾崎亜美でしたので、どんなかなぁと…。

  2. 恋はマボロシを愛することなんだろうと…、私もまったく同感でございます。心から納得しています。

    尾崎亜美さんは名曲が多いですよね。
    パステルラブだとか、ジャストフィーリングは湘南の海が背景であると一人勝手に思い込んでいます。銀幕の恋人ってのもあります「マボロシ」に対する勘違いの集大成のような歌詞です。

    でも、幻想に浸れると言う幸せは得難く捨てがたいですね…

    ●十傳より→マボロシだから夢中になれるのでありますよね。

  3. 尾崎亜美さん…懐かしいですね。この曲聴くと安らぎます。50年代の方々…

    大活躍されてるような?

    私個人は去年からですが年末のT-SQUARE のカウントダウンコンサートに観戦するつもりです。

    チケットがとれるかどうか?

      ●十傳より→頑張ってなんとか手に入れたチケットでのコンサートほどイイものはありませんです。

  4. 最近の私の懐メロ18番ですが サインはVです
    なんと 坂口良子さんが歌ってたんですねー 昔は可愛かったでしたー!
    ジュン・サンダース役の范文雀さん・・・懐かしいです
    <イナズマ落とし> 後ろむいて手をぐるぐる回してやっていました~笑

    そして アテンション・プリーズ
    堀ちえみではなく 紀比呂子さん、范文雀さんが出ていた方です
    ♪<恋人は~ここにはいないかもしれない でも私は飛ぶ 飛ぶの>
    ジェットの音が 実にカッコイイです 又どこか飛びたくなりました

    金メダルへのターン(水泳のドラマ) も古いのであります 
    <とびうおターン>をマスターしたくて オリンピック選手養成
    スイミングスクールに通ってました・笑

    初代ウルトラマンに出ていた隊員のアンヌ役のひしみゆりこさんが
    今でも素敵なので 憧れ&目指しております。。ぷふっ

      ●十傳より→ウルトラマンのフジ・アキコ隊員が、実相寺監督の曼荼羅でおヌード。いけないものを見た悦びに興奮いたしたものであります。

  5. まぼろししか愛せません。

      ●十傳より→ここで威張られても困りますけど、それはそれでイイと思いますですよ。

  6. 10代の時、交際している方がいないかぎり、
    交際を申し込まれて交際をお断りしたことがありませんでした。
    交際といっても、「お互いに顔しか知りませんから、まずはお友達からはじめましょう」
    といった所謂『お友達から交際』でした。
    こうしたケースでお付き合いした男性はもれなく、
    『僕は幻しかみたくありません』というタイプばかりでした。

    交際中、試し行為などなさったりするのですが、
    〈こういう反応を示して欲しいのだろうな…〉
    ということが透けて見えてしまって心のどこかで白々しているのですが、
    馬鹿だからつい条件反射的に、相手の意向に沿った反応をしちゃうのです。
    嫌われるのが怖いからなどという小心からするのではありません。
    相手を好きという気持ちがあればそうした気持ちも多少生じるのでしょうが…如何せん…
    一重に、相手が見たいものを見せましょう、という『サービス精神』からです。

    あーあ、こんなお付き合い、単純すぎちゃってつまんない。
    あたしのこと好きって? あたしの何がぁ? 外見? ノリ?
    あたしの何を知ったつもりで好きと言うの?
    結局…あたしはお人形さんで理解する必要がない物だから、
    こういうお付き合いに終始しているのだわ。
    あたしの頭の中なんてどうだっていいことだと思っているのよ。
    きっとそうよ、そうに違いないわ。
    つまんない、こんな自己中単細胞男、イヤッ!

    彼らの幻の崩壊は、別れの時。
    優しく交際を受け入れてくれた彼女が、淡々と別れを口にしている。
    冷酷とも思えるほど冷静に冷静に、至極、淡々淡々と…
    〈俺とつきあっていた女は、こんな女だったのか? マジで?〉
    という愕然とした表情。

    10代はこの繰り返しでした。
    〈幻を見つめている目なんて見たくない!〉
    〈幻なんていらない! そんなものいらない!〉
    〈幻なんてクツくらい!〉

    今も幻なんて…の気持ちに変わりはありません。
    好きになった人がたとえ変人であろうがド変態であろうが、
    興味尽きる(尽きないがベター)までずっと見つめていたいです。
    頭の中でスティングの『Every Breath You Take』の歌が聴こえはじめてます。
    ストーカー心理とは一線を画した別物といいたいところですが、
    質感が同じような気が…、紙一重です。

    ●十傳より→無毛だと信じていたのに、見たらば、つつじの垣根のようにもしゃもしゃでして、そのとたんに心が冷めたことがございました。いまではそういうことはありませんけれど、足の親指のなかほどに剛毛が三本ほど生えているのをみると、当時のことが懐かしく思い返されるのであります。

    • あたしの妄想する理想の社会は…
      「すね毛・腋毛…それと足の指毛❤ おぉっ! 君ってなんてセクシーなんだい?」
      という通念となっている世の中。
      処理するのは面倒! ですし、その時間を他の好きなことに使いたい! からです。
      何でボーボーじゃ駄目なのかしら? 
      何でもしゃもしゃして気持ちいいいよ❤ とはならないのかしら?
      いつから処理は当り前になったのかしら?
      古い絵画をみましてもそのようなお女性の姿は見当たりません。
      これからもこうした社会通念は生まれないでしょう。
      だらしないとか白い目で見られる世の中ですから、
      そうなったら癪に障りますから、仕方なく・嫌々ながらもケアしています。
      ですが、
      いそがしかったり、厚着な冬、高いモチベーション❤がないとき、
      この危機的な三要素が揃うと、確実にプチ癇癪を起こしストライキ突入です。

      ●十傳より→開眼いたしましたです。ボーボーは剃りソリする楽しみもプラスされていると思えばいいわけですね。「ボクが剃っていあげるから、その間、本でも読んでいてくれたまえ」と。なるほど、その時間、好きなことに使えますですね。

      • 本音をいいましたが、ぶった切りにされると思っていました。
        先生は優しいですね。
        でも、気を遣いすぎてご無理をしてらっしゃるような…
        先生の引きつった顔が目に浮かんでいます。

        ●十傳より→つき刺すのは得意ですが、ぶった切りは苦手かもであります。

  7. 娘のことですが、6年前お見合いである男性と交際を、はじめ、求婚をうけました。婚約までは、行ってませんでしたが、2人で、旅行したりしましたが、身体の関係は、持たなかったそうです。責任取りたくないのか、又は、私を大切にしたのか、、、
    そのうち風角でいう、零落の相に転勤しましたら、間もなくメールをしばらく止めてみませんか、といってきましたので、それは、お別れですかと問い正しましたら。いや、今自分の事は、考えられない、介護のめどが、たたないので、しばらくそっとしておいてください。との事でした。
    その間に暑中見舞いは、出していたのですが、無しのつぶてでした。4年も、経ちはっきりしたいと思いまして、仲人に連絡をいれましたら、先方は、4年前に終わっているとのことでした。
    今は出世していました。その人の上司(仲人)は、関係を曖昧にして、女から逃げ回っていると怒って僕は、パニックになってしまいました。何の事か分からないと娘に助けを求めてきましたので、娘も私も4年前に終わっていると思っていました。と心にも無いことを、書いたそうです。
    その時も上司との関係が、修復したら、お付き合していいと意味あいのことが、書かれていました。関係が、修復しましたら、知らん顔です。
    娘は、優しいとよく言っていました。幻を、愛してしまったのですね。
    でも、私は、納得できません。夫も、曖昧にしていた事を、ちゃんと仲人には、話すべきと、言っていました。迷います。
    でも、それをすると、娘の思い出を傷つける事になるのでは、、、
    風角の占いでは、絆の深さ94%障害克服力Aまた、セックスレスとなっていました。
    絆の深さは、娘だけです。
    この件は、きちっと状況を仲人に話すべきでしょうか。

      ●十傳より→ふーむ。このまま風化させるのが賢明かもですよ。キチンとさせないところに、この関係のすべてがあるように感じますですから。

  8. 早速のご返事有難う御座います。今は、母親が、かってに、4年前のことを、持ち出してきたので、仲人になっている人は、多分母親に振り回されたと思っているようです。ですので、仲人は、菓子折りを持って、わざわざ500kmはなれたところから、その男性に、誤りにくるそうです。
    仲人には、大変ご心配をかけてしまいましたが、優柔不断な、本人が、原因ですのに、、、
    その本人に謝りにくるのだけは、食い止めたいのですが、いい案が、うかびません。
    身の上相談のようになってしまいまして、誠に申し訳御座いません。

      ●十傳より→動いた方がバカをみるって状況でありますです。

  9. 明快な、お答え有難うございました。私の浅はかな行動で1番娘のプライドを傷つけてしまいました。もうこれ以上かかわらない様に致します。
    有難う御座いました。

      ●十傳より→他のことは練習、身内の問題はホンバンなのであります。

  10. 7ヶ月目。マボロシに気付いた。
    早い? 長持ちしたほう? やれやれですー。

    ●十傳より→春夏秋冬を経た後に、マボロシに気づいても、その関係は容易には崩れませんです。そういう意味からなら、イイ時期でありますね。ただし、マボロシに気づくことは、相手を理解したということでもありますけど。