2013
07.30
07.30
モリオカの奥地の、それもわき道の未舗装の坂の途中に、このような昭和を彷彿させる家が残されていたのであります。
ここが、目的地なのでありました。
迷わずにこれたのが不思議なくらいで、見過ごして通り過ぎても不思議ではなく、むしろ発見したこと事態が異様なことのような「店」なのでありました。
そうです。
ここは比内鶏をつかった、手打ちうどん屋なのでございますです。
どこで食わせてくれるのか、せっかく店を見つけたのに、このまま逃げ帰りたくなるのでございます。
思いきって店内へ。
「ありゃりゃりゃ…」
ここで食うのでありましょうか。
まるで高校時代に遊びに行った友達の家のようであります。
もっとも戦死者の遺影こそ鴨居に並んでいないものの、
「…勇気あるぅ」
と独り言がこぼれてしまいましたです。
私メですら、もうすこし体裁をつけるはずであります。
お茶サービスのヤツがなければ、このガキたちはこの家の子供だと間違えてもしかたないのでありました。
団扇もKS電気の景品とは…。
気取りもなく、店で一番高級品の「まんぷくセット」850円をば注文。
そして待つこと15分。
美味いのであります!
絶妙な出汁と、細麺のハーモニーは、これは一流であります。
もっとも、比内鶏のカスを使ってはおりましたけれど。
工事現場の交通整理係のオバちゃんだと思っていたら、ヘルメットとタオルをはずしたら、美女が現れたような感じであります。
むさぼりつきました。
最後の汁までゴックンいたしました。
林の中に、こんな看板を見つけたのは、その店を出てからでございます。
ひょんたなどこでありました。
奇妙な場所という意味であります。
また改めて来ようと、心に誓うのでありました。
まんぷくセット、おいしそうですね。
ほんとよかったですね。ブログ記事読んでいてこちらまでちょっと心配になりましたが、ホッとした気分です。でも、美味しくなかった場合のお話も読んでみたかったような流れでありましたです。でも、郷里のそれと旨いもので少しずつ先生が充電されつつあるようなのでそれが今はなによりでありますですね。
ホヤといい、一風変わったうどん屋といい、食べてみたいものであります。
●十傳より→このへんで放電しに東京に戻ることにいたします。