2024
04.10

やはり4月8日のことであります。
道に迷いつつも降り出したあめのなか、どーにか茅ケ崎市役所に着いた私メは、住民票を取ろうとして、身分証明書の提示を求められたのでした。

そういうことになろうかと、モリオカの実家の鍵などを、ひとまとめしている皮の小バッグをとりだしました。なかに運転免許証が入っているからであります。

ところが、
「ない」
のであります。
定期入れに挟んでいたはずの運転免許証が。

小バッグには、いざという時のために5千円札が1枚入っております。それはちゃんとあるのであります。
だから盗まれたのではない。
だ、とすると…。

市役所では、私の口から、本人確認がなされたので、住民票は発行してくれました。

しかし、帰る道々、どーして運転免許証がないのかを考えました。
昨年まで、老母と銀行などに同行し、たまに親子であることを証明するために運転免許証を見せたことはございます。
が、老母を流刑地に追いやった8月以降は、そーいうこともなく。
再発行してもらうことになるのか、と面倒事が増えたことにいささかうんざりしました。

いや、それよりも自分の記憶の不確かさでございます。

自宅に戻り、お寺で振舞われたお酒の酔いと、自転車で彷徨った疲れがでて、ベッドに転がり、しばしウトウト。

とーー。
「コピーだ!」
ガバッと起き上がり、プリンターの蓋を開けました。
ありました、ありました。

1月の中旬に、郵便の関係で、コピーを取ったことが、仮寝の脳天に閃いたのでございます。

それにしても、1月からずっと免許証不携帯でクルマを運転していたとは。

老いたぞ、老いたぞ。
これからもどんどん老いるぞ~。

2024
04.09

昨日、お寺でお酒をご所望になったあと、
「ついでに市役所に」
と思い立ち、市役所に向かったのであります。

そこで散々に道に迷ってしまいました。
市役所には住民票を取るためであります。
モリオカの流刑地にいる老母の、成年後見人になる必要書類のひとつだからであります。
立正佼成会だけでなく、老母の所有のビルを不動産屋が狙っていまして、その歯止めとする方法のひとつが、成年後見人だと判断したのでありました。
むろん、老母からも「たのむぅ」と了解を得たうえであります。

市役所までの方角は分かっておりましたから、すぐに着くだろうと楽観しておりましたが、いけどもいけども桜に惑わされたわけでもないでーしょーが、方向感覚が狂ってしまっておりました。

地主たちが、ちょぴちょびと分割して土地を切り売りした結果、道が奇妙にひん曲がり、あるいは細くうねり、突如として行き止まりだったりして、同じ場所を行きつ戻りつし、しだいに目的地とは逆方向に離れてしまっているよーなのでした。

ここでスマホを出して、位置情報を見れば簡単でありましょー。
それとも道端で桜の花びらを掃き掃除しているオバさんに聞けば一発で分かることでしょー。

しかし、それは、
「もったいない」
せっかくの彷徨でございます。

一時間以上して太い通りに出た頃には、雨が降り出しておりました。
市役所とはかけ離れた場所でありました。
快い錯覚に浸り、激しさを増した雨の中を、市役所に到着したのは昼過ぎ。

ああ、人生であります。
運命であります。

二度と繰り返したくない我が人生。
しかし、迷い道は妙に楽しいのでございました。

2024
04.08

知り合いの老人から電話で、
「酒が復活したよ」
辞退したのですが、しつこさに負け、自転車を引っ張り出しました。

酒復活とは、中国人が故意にバラまいた新型肺炎武漢風邪までは、花まつりの日にお酒をふるまう奇特なお寺があったのであります。
それが、今年から解禁に。

自宅から30分ほどで着きました。

午前10時だというのに、すでに老人たちは竹筒からお酒を酌み交わしておりました。
いちおう甘茶を、金属の人形にぶっかけ、手招きされるままに、テントのなかに。
花曇りで、満開の桜が、はらはらと散っておりましたです。

「イイのですか?」
参拝者なら、だれでもお酒をいただけるのでありますから、すこし仁義を切るのが礼儀でございましょう。

「まあまあ」
ということで竹の盃を受け取りましたです。

たちまち5杯ほど。
ポカポカして、汗が出てきましたので、お暇した次第であります。

画像の、銀紙のカタマリは、サツマイモ。
これがまた熱いのであります。

集まるのは、老人と老婆ばかり。
ウィークデーですから当然ではありますが。

たまには和むのも悪くはございません。

あとは自宅で寝るばかりとあいなりましたです。